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 家族に支えられてロータリー活動
『家族月間』に楽しい集いを
国際ロータリー第2650地区ガバナー 大久保 昇
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国際ロータリーは12月を『家族月間』と指定しています。
国際ロータリーの歴史をふりかえってみますと、1995〜96年度会長ハーバード・ブラウンが「世界平和は地域、家族から始まる」との考えを表明されたことが契機となり、95年11月のR.I.理事会で、2月の第2週を「家族週間」に指定されました。さらに、2003年7月の同理事会において、2003〜04年度ジョナサン・マジィアベ会長の「家族の重要性を主眼」にした提唱をうけて、12月を『家族月間』と指定しました。これにともなって「家族週間」は廃止されましたが、最初の提唱者、ブラウン会長の意図・精神は『家族月間』にも受け継がれ、より強調されたということだ、と受けとめています。
ロータリアンの奉仕・社会貢献の活動を支えてくれているのは、ロータリー活動に理解をよせてくれる家族です。
ロータリアンひとりひとりが、いまいちど家族の役割をかんがえる『家族月間』にしたいものです。
びわ湖八幡ロータリークラブが、親睦委員会とロータリー家族委員会の連名で、会員とその家族宛に送られた「家族会」開催(12月20日の例会日)の案内状を、10月27日の公式訪問の際にいただきました。色刷りのカット絵や文字を配した、見るからに楽しい案内状です。
「…会員並びに家族におかれましては、益々ご健勝の事とお喜び申し上げます。日頃は、ロータリー活動にご協力を賜り、感謝申し上げます。
さて、今年度、初めての『家族会』を開催する事となり、下記にご案内申し上げます。今回の『家族会』の特色は、従来の「観光型」や「懇親型」とは違った形式で計画しており、会員並びにご家族の方々に「参加」していただき、軽いスポーツや、クイズなどを盛り込んだレクレーション型の『家族会』を開催いたします。」と呼びかけられて、当日は、
1部＝スポーツをメインにして軽く体を動かす。
2部＝クイズをメインに頭(とんち)を使う。
3部＝チャリティーオークション。
の3部制を計画されています。
新しい企画の実行には、これまで以上に会員の労力奉仕の量も増えることが予想されますが、会員や家族のご協力が実を結ぶにちがいありません。
第3部のオークションについては、会員や家族一人一品の出品を依頼したうえで、
「オークションの収益金に関しましては、社会奉仕事業に利用させていただきます。」
と明記してあります。
クラブとして新しい型の、より多くの会員や家族が楽しめる内容の『家族会』を、と担当された委員さんの工夫のあとがうかがわれますとともに、ロータリアンとしての行きとどいた心遣いを感じた案内状でした。ありがとうございました。
「ガバナー公式訪問」で、“かけ橋”で結ばれた4府県のクラブを訪問中ですが、どのクラブも、歴史の長短にかかわらず、会員組織の特色を生かし、地域・テリトリーのニーズにこたえるさまざまな奉仕活動を実践してこられ、さらに継続して実践しておられることや、海外クラブとの交流・援助を深めておられることを、つぶさに知ることができたこと、これが一番の収穫、いや、ありがたいことであり、深い敬意を表します。
各クラブの会長さんが示しておられる2005〜06年度の「活動方針」には、ひとりの人間として、またロータリアンとして、いかに生きるべきか、を教えられてきました。
鯖江ロータリークラブの齋藤多久馬会長さんは、若い世代に夢を託し、世代間にかける“かけ橋”として四文字熟語『忘己利他』(もうこりた)を活動方針にあげておられます。
この熟語は、市販の四字熟語辞典にはいまのところ掲載されていない語ですが、たまたま9月26日づけ読売新聞の「最澄と天台の国宝展」案内記事を読んでいて、はじめてこの語を知り、強く心をひかれたのでした。
天台宗祖・伝教大師最澄の言葉で、「自己を忘れて他のために尽くす」という意味だそうです。天台宗宗務総長・西郊(にしおか)良光師は「利他を考えて自己を忘れる度量の大きさが必要」と説いておられます。
この最澄の言葉、西郊師の説かれるところは、ロータリーの「奉仕の心・精神」に通じるものです。各クラブが実践されている奉仕活動・社会貢献活動は、身近なところの活動であれ、海外への奉仕プロジェクトであれ、どれもみな「忘己利他」の心から出た最も人間らしい行動だと思います。実践するなかで、そのことを実感された会員は多いのではないでしょうか。充実感、楽しさは、外にあるだけではなく、心のなかにあることを知ることができました。
『家族月間』にクラブで行われた楽しい活動の例や、各種の奉仕活動の例を、この『月信』でご紹介しますので、写真とともにガバナー事務所までご報告くださいますよう、よろしくお願いいたします。
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2005年10月15日「家族親睦会」
(大津東RCのホームページから) |
びわ湖八幡RC
案内状から |
2005年9月19日
「消防フェスタと献血啓発キャンペーン」
(大和高田RCのホームページから) |
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