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ガバナーメッセージ

2025-26年度 国際ロータリー第2650地区ガバナー
小﨑こざきまなぶ

第2650地区 2025-26年度 地区基本方針

「未来へつなぐ」

ロータリーの最大の財産は会員です。
会員がどのようにロータリーと関わるかは様々です。しかし、その基盤には、会員同士が互いを認め合い、支え合う強い絆が存在することが重要です。互いの個性を尊重し合い、一つのクラブとしてまとまること。そして、クラブが今後も活力を維持し、さらなる発展を遂げるためには、強固な基盤を築くことが欠かせません。

更に、クラブを維持、発展させて⾏くためには、⼈財の育成は⽋かせません。ロータリー歴の⻑短にかかわらず、今より、より人間的に、またロータリアンとしても成⻑し資質を向上させることが不可欠です。例会や奉仕活動等のロータリー活動に積極的に参加することで、⾃ずと成⻑していくことも活動⽬標のひとつです。これは私たちロータリアンだけでなく、私たちが関わる⻘少年たちにも同様の成⻑ができるようにすることも⼤切な活動⽬標です。

今、世界は、劇的なペースで変化しています。これまでの事業やクラブ運営をもう一度見直し、現在、そして未来の、時代にふさわしい形に大胆に再構築する必要があります。クラブの将来を見据えたとき、今このタイミングでそれを行うことが求められると考えます。
革新こそが、変化する世界に私たちが適応する手段なのです。若い新入会員迎え入れるだけでなく、すべてに会員の方々に参加していただかなければなりません。

ロータリークラブは、会員一人ひとりが主役です。

各会員が自分の責任を認識し、互いに尊重し合いながら、つながりを強化していきましょう。第 2650地区内にある 95 のクラブも、それぞれが豊かな個性を持っています。国内屈指の会員数とクラブ数を誇る我が地区がお互いの個性を認め合い、府県を超えた強いつながりを築いていきましょう。
つながりは、互いを知り、互いを認め、尊重することから始まります。このつながりこそが、クラブの活性化を促し、奉仕事業の充実や公共イメージの向上、そして会員増強の原動力となります。

奉仕事業について

クラブで奉仕事業を計画する際には、次の 6 つの要素をしっかり固めることが重要です。
・誰のために行うのか(受益者)
・なぜ行うのか(地域社会調査)
・何をするのか(プロジェクトの内容)
・いつ行うのか(9 ⽉〜4 月頃)
・どこで行うのか(実施地/場所)
・どのように行うのか(ロータリアンの役割)
これらを徹底的に話し合うことで、素晴らしい計画ができ、会員同士のつながりも強化されるでしょう。計画した事業が地域社会や国際社会の課題解決に少しでも貢献できれば、クラブの公共イメージも向上し、会員増強にもつながります。

クラブの運営と活性化

クラブ内の各委員会も強い絆でつながっています。これを踏まえたクラブ運営は、それぞれのメンバーが参画するクラブの活性化に大いに寄与するでしょう。
クラブの未来を見据え、会員同士のつながりを強化していくことが大切です。それがメンバーのクラブへの帰属意識をさらに深めることになるでしょう。

世の中が急速に変化する中で、ロータリーもその変化に対応し、さらにその先を見据えて変革を行う必要があります。クラブ運営や奉仕事業においても、従来の方法をそのまま踏襲せず、時代の流れに合わせて再考することが求められます。将来を見据えた変革が、クラブの継続と活性化につながるでしょう。

また、時代の変化とともにクラブ運営も進化させていくことと併せて危機管理についても徹底しておく必要もあります。

3年間の目標と計画(3-Year Rolling Target / Plan)

国際ロータリーの理事会は、活動と目標の継続性を重視し、2024-25 年度をトライアル期間の初年度と定め、地区やクラブに理解と協力を求めています。この方針を理解し、実践することが、時代の変化に対応するために必要です。

国際ロータリーの目標

・継続性
3年間の目標を設定し、通常の 1 年間の焦点にとどまらないようにします。
・シンプルさと整合性
シンプルで明確な目標設定と達成までの検証、ロータリーの優先事項との整合性により、より大きな成果が期待できます。
・地域適応力
クラブが地域に適した目標を設定することで、その存在価値を高めます。

具体的なアクション

クラブでは、3 年間の⽬標を設定するために、次期会⻑候補者や委員⻑、理事会を巻き込んだ議論が必要になります。場合によっては、委員⻑の任期を複数年にするなど、継続性を担保する⽅法を新たに取り入れることも考えられます。また、目標を設定したら、四半期ごとに進捗や達成度を検証してください。
継続性とは、画⼀性ではなく、連携です。⾃分の会⻑年度を越えてクラブを思い描けば⻑期的な成功の土台が築かれます。

地区委員会運営について

・クラブ支援のための地区委員会の強化、ガバナー補佐との連携
・参加型のラーニング方式による運営の推進

会員増強の重要性

新しい会員を増やすことは非常に重要ですが、会員同士のつながりが強化されることで、会員の退会防止にもつながります。また、奉仕事業を通じてクラブの公共イメージが向上すれば、会員増強にも寄与します。会員増強は、担当委員会だけでなく、クラブ全体の活動が支えているのです。
会員数が増えれば奉仕の力も広がります。会員が増えるということは、奉仕に参加する人が増え、地域社会にさらに多くリソースを投入することができます。

ロータリー財団

財団の仕組みを理解し、寄付を募るだけでなく、
地区補助金やグローバル補助金等、財団のプログラムを活用し、
より充実した奉仕活動を推進する。
また、ポリオについては近年ではパキスタンやアフガニスタンで、
どのような活動をしているかを知っていただくことにより、
ポリオへの積極的な募金を推進する。
また、ポリオの根絶を願い、世界ポリオデー(10 月 24 日)に各クラブ独自の参加方法で必ず参加して
いただくことをお願いします。
・ロータリー財団への支援
・年次基金寄付目標 180 ドル以上/会員一人あたり
・ポリオプラス寄付目標 30 ドル以上/会員一人あたり
会員一人 30 ドル達成は 44 クラブ(2023−24 年度)

米山奨学会への支援

勉学・研究のために日本に在留している私費外国人留学生を支援する奨学金
・24,000 円以上/会員一人あたり

ロータリー希望の風奨学金支援

東日本大震災発生時に 0 歳だった子供が大学生になって卒業するまでの 22 年間を期間として始まった奨学金。
・5,000 円/会員一人あたり

国際ロータリーには「超我の奉仕」や「奉仕の理想」という標語があり、ロータリーソングにもその精神が表現されています。奉仕とは、私利私欲を捨て、他者のために尽くすことを意味します。「自分のためではなく、世を照らすため」という心で取り組むことが大切です。ロータリアンとして、私たちは良心を目覚めさせ、真の奉仕を実践する責任があります。
分断されがちな世界において、ロータリーは団結と希望の光となります。私たちのプロジェクトは、人種、ジェンダー、性別、思想、経済的背景の異なる人びとを結びつけ、世界でよいことをするという共通の目的で私たちを一つにします。よいことのために手を取りあえるクラブを築き、すべての人にとってより明るい未来を実現させましょう。