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spacer.gif ガバナー月信11月号
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11月はロータリー財団月間です

公文俊一私にとってロータリーとは友情・奉仕です。
ロータリー財団なくしてロータリーはない。




財団補助金委員長 公文俊一(京都北東RC)
 地区補助金委員会は、ロータリー・クラブが人道的補助金を申請し、最終報告を提出するにいたるまで、指導、援助するのが主な役割です。
 2005年4月の管理委員会決定で、2006年7月1日より、地区補助金委員会があらゆる人道的補助金申請書(地区補助金、マッチング・グラント、個人向け補助金、3−H補助金を含む)をチェックすることが義務付けられました。地区補助金委員会が不備のない申請書であることを確認してから、ロータリー財団に申請書を提出します。地区補助金委員会が不備のない申請書と言ったからといって財団が承認するとは限りません。
 ロータリー財団が補助金承認の書簡(announcementletter)を送付するまでプロジェクトを開始してはなりません。従来は補助金を受け取ってからプロジェクトを開始していましたのでこの点は緩和されています。
 2004年4月ロータリー財団管理委員会決定で、地区内又は国内のプロジェクトに対しまして補助金を授与するプログラムが承認され、国際奉仕でなくても社会奉仕に(DDF)地区財団活動資金を使う道が開かれました。小規模とはいえ、国際性を強調して参りましたロータリー財団の大きな転換でした。そして3年間の試験的プログラムCAP(C ommunity Assistance Program−地域社会援助プログラム)を終了してロータリー財団は地区補助金という新しい種類の補助金を採択しました。ロータリー財団の新プログラム「地区補助金」も3年を迎えました。本年度は78,600ドルでございます。
 地区補助金は地域社会に恩恵を与え、もしくは経済的に恵まれない人々の生活を向上させるための人道的プロジェクトの為に使用出来ます。地区補助金の必須条件は地域社会のためになりロータリアンが汗を流す活動をして頂くことです。地区補助金は授与と受諾の条件、事業内容を考え交付します。
●個人向け補助金(Individual Grant)
 2005年4月の管理委員会決定で、2005年7月1日より個人向け補助金は一時停止されました。7月1日より、新規の個人向け補助金申請書は受理できません。
●マッチング・グラント(Matching Grant)
 ロータリー・クラブが他国のロータリー・クラブを援助するのが世界社会奉仕であり、そのプロジェクトに補助金を申請しますとロータリー財団のプログラム、マッチング・グラントになります。マッチング・グラントの名称通り、2カ国以上にあるロータリー・クラブが協力し合い、それを補うのがマッチング・グラントです。
 マッチング・グラントは、奨学金と並ぶロータリー財団最大のプログラムです。ですが、マッチング・グラント1件の処理に平均2,630ドルかかります。さらに1,700万ドル相当のマッチング・グラント最終報告が提出されていません。そのため、マッチング・グラントは大きく変更されました。小口のマッチング・グラントは廃止されました。2005-06年度より補助金の額にして5,000ドルから15万ドルとなり、上限も下限も設定されました。下記の計算例を参考にして下さい。プロジェクトの規模としては1万ドル以上ということになります。海外の援助提供者側が寄付金のかなりの部分(できれば半額以上、少なくとも30%以上)を調達しなければなりません。プロジェクト実施地側は、ゼロでも差し支えありませんが、2006年7月1日より、少なくとも100ドルを寄付しなければならないことになります。
 奉仕は地域に密着したものをクラブ会員が心を一つにしてやっていただくのが一番だと思います。
 世界平和を願う団体は沢山ございます。これからは真価を問われる時代です。貴重な補助金を有効に使っていただくことでロータリー・クラブの存在価値を高めていただけると思います。

下世古 晉ロータリー財団 地区財団年次寄付・財団恒久基金に因んで




財団年次寄付・財団恒久基金委員長 下世古 晉(京都洛南RC)
 11月はと言えば皆様はロータリー財団月間ですねと、各クラブから声をかけて頂く様になりました。かなり定着したように思われます。
 5月、6月は各クラブへ地区委員13名が手分けをして訪問させて頂きます。財団計画について懇談の場を設けて頂き意見の交換をさせて頂きます。7月はロータリー財団地域セミナーが開催されロータリー財団の現況を把握することになっています。8月はガバナーと地区ロータリー財団委員長の元、94クラブの会長、幹事、ロータリー財団委員長に出席して頂き地区ロータリー財団研修セミナーを開催します。11月に入りますと再度地区委員13名で、各クラブへ訪問させていただきスピーチをさせて頂きます。以上が恒例の行事になっています。
 ロータリー財団には2つの寄附方法があるのは、皆様すでにご承知の通りです。
 その1つは年次寄付です。年次寄付は、財団プログラムを継続するための燃料の役割を果たしています。というのは毎年継続しているからです。3年後のプログラムに寄付金が使われます。2つ目のは管理委員会が、世界理解と平和のためのロータリー財団基金に代わるものとして、新たに採択した名称です。
 年次寄付と恒久基金は同時に重要な役割を果たしています。年次寄付は今日の財団プログラムを支え、恒久基金は明日へのプログラムを安定したものにします。ロバート・バース元RI会長は【年次寄付は、毎日庭に水をまき、花々に水分を供給するようなものです。恒久基金はいつでも水がまけるように、十分な水を用意している貯水池のようなものです】とわかり易く表現しています
 世界中のロータリアンは、ロータリー財団に対して、惜しみない寄附を継続し、教育的、人道的、文化交流活動を展開しています。これらの寄附は全世界を通じて、ロータリーの夢を叶えようと日夜努力を続けています。

世界から見た日本のロータリー財団年次寄付・財団恒久基金

 ロータリー財団の創始者アーチクランフは、26ドル50セントの寄附からスタートさせ財団創立以来の全世界の寄附額累計は2005年度約16億6000万ドルに達することになります。その内日本の寄附額累計は推測3億4500万ドルを占めます。いかに日本は貢献しているか数字で示されています。
 上記のうちロータリー財団恒久基金への全世界の寄附額累計は推測1億1500万ドルとなりその内日本は2600万ドルとなります。又日本の中の2650地区は寄附総額26,300,658ドルで当地区の貢献度は常に世界一を目指していることになります。

ロータリー発祥地シカゴロータリークラブの寄附の現況を覗いてみました。
 シカゴロータリークラブのパスト副会長まで訪問させていただき、どのような方法で寄附を集めておられるのか、参考のために聞かせていただきました。
 個人より出す寄附は毎年クリスマス時期にチェスーフンドと呼んで254名の会員の80%が寄附を出します。クラブにて目標額を決め11月12月の例会にてグラフをしめして表示します。寄附をした会員には特別なワッペンをつけて皆に知らせます。毎年10万ドルほどが集まりますが、時には集まった総額と同額が一人の会員より寄附されることもあります。時には手に入りがたいフツトボール、音楽会のチケットを持ってきて例会にてセリに出して寄附する会員もあります。その他自分の家の夕食招待に値をつけて販売し売れた額をそのまま寄附します。試行錯誤して各人が寄附に参加するアメリカ人は面白い所があります。その他資金集めは年一回開催される舞踏会です。2月にあります。男女共に正装して食事をしながらダンスパーティーです。一人$500の参加費です。男が少しいいかっこする場となります。会員のゲストを沢山呼んできますので息子娘の縁結びのチャンスあるいは再婚のチャンスにも巡りあいます。約20万ドルをあつめます。普段はなかなか財布の紐をしばっておりますが、こんな時にはゆるむのがアメリカ人の面白さです。又寄附のための企画が実に面白く行いますのもアメリカ人です。
 以上寄附の現況報告まで。次回も各国を回り寄附の現況調査をと思っております。

西村宗也ロータリー財団月間によせて



財団奨学金・財団学友委員長 西村宗也(京都RC)
 ロータリー財団は、国際ロータリーの6人目の会長アーチ・フランク氏の提唱で1917年に基金として発足、1928年の国際大会で「ロータリー財団」と名付けられ、以来RIと共にロータリー活動における車の両輪として輝かしい発展をとげてきました。
 財団奨学金・財団学友委員会はロータリー財団が行っております多くのプログラムの中でも、最も古く中心的な役割を果たしている国際親善奨学金プログラム、及び2002〜2004年度より創設されました世界平和フェローシッププログラムを運営する為、これらプログラムの広報、奨学生やフェロー派遣のための募集、選考、オリエンテーションを行うと共に、学友(帰国奨学生・フェロー)による帰国報告会を行い、又ロータリー月間には各クラブへ卓話者として派遣するなど学友会が積極的に活動を行うようサポートする事にあります。
 尚、2002年に発足した世界平和奨学金の名称は、2005年2月に、世界平和フェローシップに改称されました。国際親善奨学金プログラムは1947年に開始され、2650地区においては1952年に宮野成二氏(元福岡大学学長)を派遣して以来、今日まで地区として世界最多の590名(2005年選考者を含む)の奨学生・フェローを派遣してまいりました。これもひとえに当地区のロータリアンの皆様の財団に対する御理解と御支援の賜であり改めて厚く御礼を申し上げる次第です。
 11月のロータリー財団月間には各クラブからのご要望に応じ、財団学友や奨学生を卓話者として派遣しておりますが、最近3年間にその数は飛躍的に増加し、2002年11月は22クラブであったのが、本2005年11月は2倍の44クラブより御要望を頂きました。学友や奨学生にはこの様な機会を通じロータリー活動に参加し、ロータリーにより与えられた素晴しい成果をロータリーに、社会に還元するよう指導しており、またロータリアンも学友や奨学生との接触を通じロータリー財団活動に対する御理解を深めて頂けることと思い、大変よろこんでおります。
 しかしながら、今後の見通しは大変厳しいものがあります。当地区の会員数は最盛期に比べ1000人余り減少しており、RIから還元される地区財団活動資金(DDF)の額の減少は避けられません。加えて、2003〜04年度の寄付金よりDDFとWF(国際財団活動資金)のシェアが変更されこれまでのDDF60%、WF40%から、シェア比率がそれぞれ50%となります。この資金は寄付した年度の3年後に支出されますので、2006〜07年度からは還元されるDDFが、比率において約20%ダウンする事になります。この様に会員減少とシェア・ダウンの両面から地区ロータリー財団として2007年〜08年度までは使える資金が大幅に減少する事は決定しており、2008〜09年度がどうなるかについては、本2005〜06年度の寄付額の結果によります。当委員会としましては今後も1人でも多くの財団奨学生・フェローを派遣したいと思いますと共に、現在の財政状況下において選考には、専門的な学問の成果と同様、国際親善大使としての役割をも十分果せる奨学生・フェローを選ぶべく努力を重ねて参ります。
 会員の皆様の御理解、御支援、御協力を心よりお願い申し上げます。

荒木一寿“若い職業人に世界での体験を……”




G.S.E.委員長 荒木一寿(福井北RC)
☆今月はロータリー財団月間です……
 11月はロータリー財団の月間です、財団とG.S.E.(Group Study Exchange)プログラムに一層のご理解とご協力をお願い致します。
 財団は私共の善意の資金協力を活動の原動力とする非営利の法人として、効果的で多彩な奉仕活動を展開しています。その活動は大きく分けて教育的・人道的補助金・ポリオプラスの3つのプログラムです。
 G.S.E.は教育プログラムの中の研究グループ交換です。財団のプログラムに就いては既にご案内のこととは思いますが、その中の教育的プログラムには、“国際親善奨学金”、“大学教員のための補助金”、“財団学友”、“研究グループ交換”、“ロータリー平和及び紛争解決研究”、等の各プログラムがあります、特に国際親善奨学金には幾つかの奨学金がありますが紙面の都合で今回は省略致します。

☆G.S.E.(研究グループ交換)について……

 一つの国から別の国に専門職務と事業に従事する社会人のチームを交換しようとする考えは1965年当時には例のないものでした。これが現在ロータリーではGSEのプログラムです。もともと“ニュージーランドにロータリー海外旅行賞”のプログラムとして1955に開始された事業があり、それは専門職業者や実業人とロータリアンのリーダーで構成されたチームが2ヶ月に亘り数カ国と交換派遣を実施するものでした。別の国で実体験を経験した若い社会人が帰国後地域に与えた影響が大きく、その効果が評価されR.I.はこの事業を基本にロータリーの事業として組み入れたようです。1965年にR.I.の財団事業として開始されて以来G.S.E.は100カ国、10,600チーム、46,000人(数字は2003年現在ですが、)日本では年間約20チームの人達がこのプログラムに参加しています。
 参加団員にはロータリー財団から往復旅費(WF=WorldFound)が支給され、送り出し地区は送り出しに必要な経費(DDF=District Designated Found)を負担し、受け入れホストする地区はホームステイの宿泊を設定し、地域内の移動と各所訪問と費用(DDF)を負担します。つまり団員は現地での個人の消費費用以外の費用は不要なのです。若い社会人が他国で得る友情交換の他、貴重な職業上の体験は自分の資質向上と地域社会への影響も期待出来ます。

☆G.S.E.委員会は……

 地区G.S.E.委員会は次年度の地区組み合わせの検討と、来年5月からの派遣団編成に備えて派遣リーダーの依頼と派遣団の編成のため本年3月以来何度かの委員会を開催して来ました。この原稿作成時には未だ確定しておりませんが記事掲載時迄にはこれらを決めていなければなりません。
 研究グループの派遣と受け入れは2003年までは両方を年度内に実施していました。以後は受け入れと交換が隔年実施となりましたので当地区では昨年受け入れを実施致しております。ドイツ1850地区から団長以下4名の団員が当地区を訪問したことはご存じの通りです、既に当委員会前委員長が纏めました団長、団員からの感謝を込めた詳しい報告書が届いております、受け入れに際しましては地区内クラブの皆様に色々とご協力頂きお陰様で無事受け入れ事業は完了致しました。本年度は2006年5月に派遣団の送り出しの予定です、次回の受け入れが実施されれば2006年7月以降の予定となります。

☆活動事例は……

 世界各地には多くの活動事例がある筈ですが一部をご紹介します。ロータリー・ワールド7月号紙には2例のG.S.E.活動事例が掲載されています、一つはタイの第3340地区とスコットランドの第1230地区とのプログラム実施により地域産業へ良い影響があった効果的な事例の報告です。もう一例は、第2300地区(ノールウェーとスエーデン)と第2430地区(トルコ)の事例です、G.S.E.交換後にこの交換を機に双子クラブの関係やトルコでの数々の社会奉仕プロジェクトが生まれた記事が掲載されています。その他にも多くの地域が効果的な事例を経験しているのでしょう、R.I.ではG.S.E.を意義あるプロジェクトと位置付けております。G.S.E.も含め財団の活動と今後の当地区での派遣受け入れに一層のご理解とご協力をお願い致します。


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Copyright 2005 Rotary International District 2650.
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