title.gif
obj_head_bar.gif
spacer.gif
spacer.gif ガバナー月信2月号
line_02.gif

2月は世界理解月間です

委員長世界理解月間に因んで





世界社会奉仕委員長 (八日市南RC)
 現在の日本はバブルがはじけて久しく、非常に混沌とした状態とおもわれます。しかし、地球レベルで考えて見ると日本は富裕国の中のトップレベルにあります。コンビニ等で毎日ゴミとして処分される賞味期限切れのお弁当は膨大な量になります。私たちの小さい頃は現在の様に法的規制が余り厳しくなく、危なっかしい食物まで食していた様に思います。それでも健康に育ってきました。決して現在の法律をどうのこうのという気持ちは全くありません。が、これは富める国の大きな象徴のひとつかもしれません。
 一方、途上国ではおびただしい人々が毎日食料不足で亡くなっています。特に若年者層の子供たちにその傾向は顕著に現れています。そして、その様な国々は、相対的に衛生環境の不備、教育環境の未整備であります。餓死以外に、ポリオ・麻疹・インフルエンザ・等ワクチンで防ぐ事の出来る感染症疾患者の内5歳以下の子供たちが年間に約1000万人もの尊い命を亡くしています。
 当2650地区の世界社会奉仕委員会の諸先輩の方々は、その様な国々への支援をされて来られました。単に金銭的な支援だけでは無く、その国へ自らが出向き、自らの眼で現状を確かめ、共に汗を流す活動を続けてこられました。特に今、後一歩まで来ているポリオから子供たちを守る活動は1996年から始まりました。私もその活動に1998年のラオスミッションより参加させて頂く機会を得ました。諸先輩の方々より「してあげるという気持ちは捨てて、させてもらうという気持ちにならないと真の活動にならない」とよく聞かされました。当初その意味がよく理解出来ませんでした。しかし、その地で子供たちと接し、活動を行う毎に序々に理解することが出来ました。それ以来私は、毎年実施されるミッションに参加しています。特にその中でもミャンマーは2001年から一年半の間に合計5回も行かせて貰える機会を得ることが出来、大変思い出深い国のひとつであります。子供たちの美しい瞳に出会い、大人同士言葉は通じなくても理解しあえるお互いの心。活動を通じてそれぞれにすばらしい出会いがあり、今でも脳裏に深く鮮明に焼きついています。特にさせてもらえる喜びに感謝、感謝の国でした。
 本年度も、1月15日から約50名の大ミッションを組織し、一週間のスケジュールでフィリピンのレイテ島に於いて、小学校校舎の部分改築の支援を行いました。この小学校は、第二次大戦中の日本軍兵舎をそのまま利用しているトタン張りの校舎でした。それと、ポリオワクチン投与の為のオペレーションコストの支援を行いました。WHO及びフィリピン保健庁のご配慮により、日本では不可能な、お医者様で無い私たちが現地の子供達に直接、ポリオワクチン投与の体験をすることが出来ました。
 毎年実施される世界社会奉仕委員会のミッションには、半数以上の会員が過去にも参加された事のある、いわゆるリピーターで構成されています。今年は特にリピーターの方々の参加が多く、今後益々その傾向が強まるように思います。今まで参加された経験の無い皆さんも一度参加なされては如何でしょうか。きっとあなたも強いリピーターになられる事と思います。

山本和秀生意気なご提案





国際交流委員長 山本和秀(京都山城RC)
 RI大阪国際大会のとき、あるレストランでRI職員が話している内容を英語が分かる私の友人が私に通訳をしてくれました。それによりますと、その職員いわく「今年の国際大会の運営はつらい。なぜなら、国内実行委員会のメンバーの中で英語が分かる人が限られているから。」との事でした。
 私は釈然としませんでした。日本で国際大会を開催するのなら彼らが日本語を勉強して来ればいいのではないか、と思ったからです。
 ところで、どの国の言葉を話すかは、どの国の言葉が経済的・政治的・軍事的に力を持っているかが鍵になります。イギリスは18,9世紀に産業革命を背景に世界のトップに立つ工業貿易国になりました。同国では技術や化学分野での新発見があり、それを理解するためにも英語力が必要となりました。19世紀の最盛期には大英帝国は地球の四分の一を征服し、世界人口の半分を支配していました。20世紀はじめアメリカの人口は1億人に達し、欧州のどの国の人口をも上回り、その経済も世界一位の生産性・成長率を達成しました。そのアメリカで話されていたのも英語です。
 英語を第1公用語とする国民(米国・英国など)は約4億人、第2公用語とする国民(インド、シンガポールなど)は約4億人、第1外国語とする国民(日本、中国、ロシアなど)は約10億人と言われており、英語を話す人口はますます増加している、というのが現状です。
 「今からロータリー活動のために英語の勉強をしろと言うのか!」とお小言が聞こえそうです。結論的にはイエスなのですが、もうちょっとこの文を読み進めてください。
 例えば、日本の会社であるにもかかわらず取締役会が英語で行われている会社があります。その理由は役員に海外の方がおられる場合や、海外に支店、工場などがある場合でしょう。しかし、このようなことは何も大会社に限ったことではなく近い将来海外企業と英語で打ち合わせをするときが必ずまいります。また、ロータリアンには定年のない職業の方が多いようですが、いずれは健康な間に次世代の方にバトンタッチされるでしょう。
 現役のときの海外企業との打ち合わせ、バトンタッチ後の余暇のために、世界がそして土俵が広がるように今から英語を勉強してみませんか。なにも流暢な会話ができるまで、とは申しません。こちらの気持ちが「おおよそ」伝えられ、相手の言っていることを「およそ」理解できれば充分です。
 私事で恐縮ですが、先日家内と海外旅行の計画をいたしました。今までパック旅行では何回か行ったことがあるのですが、今回は自由気ままな個人旅行を考えました。ところが観光も、食事も個人手配をプランしますと、現地の方に観光案内をしていただいても意味が分からず、レストランに入ってもメニューすら読めないことに気づきました。それで結局計画倒れとなり、家内と二人で情けない思いをいたしました。
 英語の勉強方法ですが、英会話の教材・学校はあふれるほどあります。これを利用するのも一つの方法ではありましょう。しかし、奨学生として来ている海外の方、青少年交換の子供たちのほとんどが英語に堪能と聞いています。彼らに教えてもらうのも生きた英語の勉強になるのではないでしょうか。
 ちなみに、平城京RCは中国から来られている米山奨学生に月に二回中国語のレッスンをしてもらっているそうです。
 最後に「マルメ・コペンハーゲン国際大会」、「第2650地区親睦夕食会」への多数の御参加を願っております。

田中文夫青少年に夢を





国際青少年交換委員長 田中文夫(福井南RC)
 ロータリーは、はじめに親善・友愛がありやがて職業奉仕が生まれ、社会奉仕に成長し、そこから発展したのが国際奉仕といわれている。これを貫く思想を奉仕の理想と云う。日本の有名な富士山に例えると山梨から静岡にまたがる広い裾野、これがクラブ奉仕であり、親睦であり、友愛です。この広い裾野があればこそ富士の高嶺がそびえるのです。裾野から少し登った樹林のあたりが職業奉仕です。その上にある岩肌のあたりが社会奉仕です。頂上の白雪をいただいているところが国際奉仕です。国際奉仕はロータリーの花でありロータリーの世界的発展の元です。国境、人類、宗教、イデオロギーに左右されず、人間理解と善意の高揚を願う活動こそ、ロータリーの国際奉仕と云えます。特にこの将来のある青少年達を他国に派遣し、他国の文化にふれ自国を想いなおしたり、いろいろな事を吸収することにより、自分をみがき、たかめることが出来る。最も好評なクラブ、プログラムの一つは青少年交換です。青少年交換プログラムは青少年を海外に派遣し、彼らをそこで居住させ勉学させます。又海外の青少年を受け入れ、クラブの地域社会で生活させ勉学させる活動を行います。具体的に述べると、青少年交換は15歳〜18歳の学生に、海外でホストファミリーと共に暮らし、他国の生活と文化を体験する機会を提供します。交換学生は通常、1学年間で数ヶ所のホストファミリーのもとに滞在し、ホスト国の学校に通学します。青少年交換の経験は若い学生に測り知れないほどの影響を与えること、又国際理解推進の効果もあります。この1年間暮らしている間、単なる留学生でなく、親善使節を務めたり、また、ホストファミリー、新しい同級生たち、地域社会の人々や旅行中に知りあった人々との出会いを通して、誰もが異なる文化との共通点を多く学び、経験を豊かにします。この意味で、地域社会が受ける青少年交換は地元の青少年に教育の機会を提供するだけでなく、外国から地域社会に迎える学生と自分達の文化を分かち合うことが出来ます。
 ブラジルの留学を終えた彼は「この交換プログラムを通して、私はブラジルの様々な文化やたくさんの人の出合い、時には辛く悲しいときもありましたが、ロータリーの皆様の支援が心強かった」と言っています。又役立ったものは電子辞書。最初の3ヶ月言葉がわからず、英語も通じなかった。3ヶ月すぎると全て判るようになって来たそうです。
 デンマークに派遣された彼は「日本のことを聞かれたが、自分が日本について知らないことが多いことを思い知らされ反省した。しかし、行く前はすごく遠かった“世界”が今ではすごく近く感じられるようになった。又多くの人と出会った事により、多くの人に貢献したいと思った。将来は絶対医者になり多くの人を助けたい」と話しました。
 メキシコに行っていた彼女は「現地では漢字がすごくカッコ良いらしく漢字のものを欲しがられた。私は英語、スペイン語、日本語と3つの言葉を使うことが出来るが、日本にいては絶対に分からない世界の人々の様子や気持を実際に見て色々と勉強になりました」と言っていました。
 ハンガリーから帰った彼女は、「出会いは私の留学の最大の収穫でした多くの人々と交流出来た。それから得た良い事悪いこと全てが大切なものです。世界は広く奥深く感じました」と感想を話してくれました。
 全ての留学生が、ホストクラブの皆様や地元のロータリークラブに感謝しています。どうかこの素晴らしい青少年交換プログラムに御参加下さいますよう、お願いいたします。


spacer.gif
spacer.gif
Copyright 2005 Rotary International District 2650.
spacer.gif
spacer.gif