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spacer.gif ガバナー月信6月号
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“かけ橋の年”に地区あげて
  「行動するロータリー」を実現



国際ロータリー第2650地区ガバナー 大久保 昇
大久保 昇

 ウメからモモ、サクラ、ツツジ、シャクナゲ、アジサイと庭の花を追いかけているうちに、麦秋から早苗月へとうつり、さつき雨(さみだれ)の季節、ロータリー年度の最後の月をむかえました。
 私たち第2650地区は昨年7月、国際ロータリーのカール・ヴィルヘルム・ステンハマー会長が示された「超我の奉仕/Service Above Self」を目標にかかげ、05〜06年度を「かけ橋の年」と位置づけ、われわれが営々とつづけてきた奉仕の活動を力強く持続するとともに、地域社会のニーズに応えていく「行動するロータリー」の実現をめざし、
 (1) 会員の増強と拡大
 (2) ロータリーの公共的イメージ・アップと広報活動の充実
 (3) クラブ奉仕・職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕の四つの奉仕の実践
 (4) 各種機関や団体との協力
 を行動目標に設定しました。
 地区の呼びかけに、地区内の全ロータリークラブが会長さまを先頭に応えていただき、それぞれのクラブが、地域の実情をふまえ、そのニーズに応える奉仕プロジェクトを計画し実施していただきました。また、独自の国際的な奉仕プロジェクトを実施していただいたクラブもあります。それら多彩な奉仕活動のひとつひとつにつきましては、『ガバナー月信』の「クラブ活動報告」でご紹介いたしました。
 いま、それらを読みかえしているのですが、“ロータリーの心”の暖かさ、深さ、力強さに胸を熱くしています。地域に対するロータリアンの思い、それは、ふるさとへの深い思い・愛情といえるでしょうが、その深さに感動をおぼえるとともに、熱い“ロータリーの心”は地域の若い人たちや子供にかならず通じる、そして地域のロータリーへの理解が深まるにちがいない、とあらためて自信を強くしました。敬意を表したいと存じます。
 地区大会・IM(インターシティミーティング)は、地区の総力をあげて実施することができました。地区大会の記録は本号の別項にまとめられています。ご参照ください。

2006年5月6日阪神甲子園球場(ガバナー始球式) 5月6日(土)、第24回全国ロータリークラブ野球大会が阪神甲子園球場で開催、敦賀RC(福井県代表)対高松グリーンRC(香川県代表)戦に先立つ始球式で、投球の機会をあたえていただき、甲子園球場のマウンドに立つという、またとない体験をいたしました。
 第2650地区からは、敦賀RCのほかに奈良RC(奈良県代表)、京都南RC(京都府代表)、水口RC(滋賀県代表)の4クラブチームが出場され、7月15日まで(球場のあいてる日に借用)熱い戦いがつづけられます。
 この大会の企画・運営にあたっておられるみなさまのご苦労にお礼申しあげ、選手各位のご健闘をいのるところです。野球を通じてロータリアンの親陸・友情の輪を広げよう、という大会テーマにそって十分に楽しんでいただきたいと思います。
 私にとって、貴重な体験をさせていただいたうえに、喜々としてスポーツに興じておられる若々しい姿を拝見して、スポーツを観戦するすがすがしさ、おもしろさを十分に味わうことができました。じつに楽しい一日でした。
 楽しいロータリー。友情を深めるロータリー活動。これらは私たちの目指すところです。どんな活動でも、楽しくないと長つづきしません。地域や国際的な奉仕の活動でも同じであり、その根底には、各クラブのさまざまな活動を楽しいものにする計画をたてること、また家族もいっしょに楽しめる集いを計画するなど、それぞれのクラブで実践していただいています。これを積み重ねていくことで、家族が背中をおしてくれるロータリー活動、家族に支えられたロータリアンが実現するでしょう。

 数は力。ロータリー会員の増強と拡大――これは国際ロータリーの目標でもあります。
 第2650地区会員数増減の最終数値については6月末でまとめられるはずですが、地区としては会員拡大を通年目標にしてきた「新ロータリークラブの設立」を実現しました。「福井水仙ロータリークラブ」と「京都さくらロータリークラブ」の誕生です。地区としては4年ぶりの快挙であり、『ガバナー月信』5月号でもご紹介しましたが、両クラブの誕生は、ひとつのスポンサークラブの尽力によるものではなく、数クラブによるご援助、ご尽力のお陰であるという事実に注目し、今後の会員拡大活動にいかしたいと思います。
 新クラブにとっては、心強いかぎりでしょうし、力を貸してもらえ、手本にできるクラブがいくつもあるというのは幸いです。

 なお、「福井水仙ロータリークラブ」の“RI認証状”伝達式は5月21日に実施されましたので、5月25日にガバナーの公式訪問をおこないました。また、「京都さくらロータリークラブ」の“認証状”伝達式は6月19日ガバナー公式訪問を6月29日に予定しています。私にとっては最終の公式行事であります。

 1年が終わろうというとき、05年7月から開始した公式訪問でお会いしたロータリアンおひとりおひとりのお顔を思いだし、それぞれ地域でご活躍のクラブの素顔を思いおこしています。元気がでます。勇気を頂戴しました。強靱な友情の「かけ橋」をそれぞれの場でかけていただきました。半年にわたる公式訪問でしたが、私にとっては多くの出会いの場であり、友情をはぐくむ貴重な機会でした。お心づくしのおもてなしに、あらためてお礼申しあげます。ありがとうございました。
 周年行事、各種委員会の会合、クラブの奉仕活動、国際大会やWCSへの参加等、ひとつひとつを思い起こすたびに、さまざまな思いが去来します。
 その思いの底には、私が数年前に出版した「個人・企業の社会貢献」の対談でいただいた山田治氏のご助言―「若い時から自分の時間の5パーセントをボランティア・社会貢献に割きなさい」が、いつもありました。ロータリアンとしての奉仕活動・行動の目標としてきたことばでもあります。
 この1年、ご指導を賜りました諮問委員会各位、ご協力いただきました地区幹事各位・地区委員長のみなさま、この『ガバナー月信』編集担当幹事さん、および写真をご提供いただき表紙を飾ってくださった12人のロータリアンに、そしてガバナー事務所スタッフのみなさまに、心からお礼申しあげます。みなさまのお陰で、ガバナーの職責をなんとか果たすことができました。賜りましたご友情に感謝しています。
 ありがとうございました。
※〈山田治氏は在米生活の長い銀行マン。カリフォルニア銀行(現ユニオン バンク オブカリフォルニア)元会長兼頭取〉
「京都さくらRC」創立総会
「福井水仙RC」認証状伝達式
2006年5月11日「京都さくらRC」創立総会
2006年5月21日「福井水仙RC」認証状伝達式(小林和美クラブ会長)


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Copyright 2005 Rotary International District 2650.
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