京都中ロータリークラブ

2025-26年度 ガバナー賞応募事業

ラオスの小学校に綺麗で安心して飲める水を   ~歯磨き指導で虫歯を持つ子供達を減らしたい~

プロジェクト名 ラオスの小学校に綺麗で安心して飲める水を   ~歯磨き指導で虫歯を持つ子供達を減らしたい~
実施期間 2026年02月11日〜2026年02月15日
実施場所 ラオス人民民主共和国
応募部門/事業 「インパクトをもたらす」事業/「かかわりを促す」事業
五大奉仕 社会奉仕/国際奉仕
事業執行額 ¥1,529,248
主な財源 地区補助金/クラブ資金
主催・共催・協賛 京都中ロータリークラブ
参加人数 7 人

1.ラオス人民民主共和国への奉仕活動が必要と考えた社会的な背景

① 経済状況:近年は高いインフレと通貨キープの下落が続き、物価が上昇している。対外債務(特にインフラ整備に伴う債務)が大きく、財政は厳しい。

② 社会・生活:開発途上国で、都市部と農村部の格差が大きい。特に安全に管理された水へアクセスができる人の割合は、未だ18%前後との推計。※「安全に管理された水」とは、水源・供給・衛生管理が国際基準に近い状態の水。生活用水としての水源(井戸や公共水道)は広がっているものの、十分に安全という意味では不十分。特に農村部ではいまだに川や浅井戸の水を使っている家庭もあり、安全性が低い場合が多い現状。市部(例:ビエンチャン、パクセーなど)水道の普及率や管理は地方より進んでいるが、きちんと浄水・検査されているとは限らないケースもあり、特に小学校では限定的であり、小学生は家庭から飲み水を持参しなければならない所が多い。品質管理はまだ段階的。都市でも水不足や供給の安定性に課題があり、断水・水圧不足などが起きることもある。農村部では、基本的な清浄水へのアクセス率はさらに低く、多くの人が雨水や河川水を使い、衛生面や微生物汚染のリスクが高い。⇒小学校への浄水器設置を進める必要があると考えた。

③ 保健・医療:都市部と地方で大きな差がある。虫歯や栄養不良など、予防医療の課題が残っている。国民皆保険制度はあるが、実際の医療アクセスには地域差がある。ラオスと日本小学生の虫歯の有病率は、ラオス:10人中8~9人が虫歯を有しており(日本は10人中2~3人)、多くが未治療のまま放置重症化して痛みが出てから受診する状況である。日本の小学生の虫歯有病率約20〜30%前後で年々減少傾向(多くが早期治療されるため)。ではなぜ日本とラオスの虫歯有病率に差が出るのか?というと、日本の強みは、学校歯科健診制度があり、 フッ化物入り歯磨きの普及、 保険制度で治療費負担が少なく保護者の口腔衛生意識が高いことが強みであるが、ラオスの課題は、 歯科医療従事者が少ない、予防歯科の概念がまだ十分普及していない、甘い飲料・間食の増加、フッ素利用が限定的といった課題がある。⇒予防的介入の効果が高いと考えた。

上記の現状を鑑みて、京都中ロータリークラブでは、まずは小学校10校を選定し、浄水器の提供と、虫歯予防のための歯磨き習慣の定着に向けた保健指導を実施することとした。

2.実施した奉仕活動

1校目の活動(バンナー小学校 77人) ビエンチャン市内から比較的近い小学校で、幼稚園もあり。ラオスのロータリー会長とも交流し、幼稚園児へお菓子も提供。小学生には、歯磨き指導と文房具の贈呈、浄水器の引き渡しを実施。

②2校目の活動(バンハイ小学校 59人) 水道が無いので、地下水をくみ上げて飲料水としている小学校であり、浄水器設置は大変喜ばれた。小学生には、歯磨き指導と文房具の贈呈、浄水器の引き渡しを実施。

③3校目の活動(バンケン小学校110人)赤土の道をひたすら走った先にある農村地帯の小学校で活動。歯磨き指導と文房具の贈呈、浄水器の引き渡しを実施。

④4校目の活動(ノンノー小学校64人)赤土の道をひたすら走った先にある農村地帯の小学校で活動。歯磨き指導と文房具の贈呈、浄水器の引き渡しを実施。

⑤~⑩ 浄水器の設置のみを実施(ドンルム小学校 72名、ポンサワン小学校 84名、ワウンケン小学校 77名、ナートウン小学校 88名、ワウンカバウン小学校 88名、ナールアン小学校 91名)

3.ラオスへの国際奉仕活動の感想

  • 現地に行くことで、小学校の現状を知るとともに、子どもたちのあどけない笑顔に接することができた。
  • 浄水器の必要性を実感でき、一時的な支援にとどまらない方法の検討が重要である。 (未だ浄水器のない小学校が多数)
  • 今後は、継続的支援の実現に向け、今回の支援によって子供達の生活や学業がどのように変化したかのリサーチを行い、今後の活動の内容を検討していく。
  • 歯磨きの習慣化への継続アプローチが必要
  • クラブ員の親睦も図れ、全員無事に奉仕活動を遂行することができた。