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2013年6月 3日 | 2013ロータリー世界平和フォーラム広島に参加して

“Rotary Global Peace Forum Hiros​hima”

次年度2650地区インターアクト委員 才門俊文

5月17日~18日にかけて開催されたロータリー世界平和フォーラム広島に出席の為、インターアクター15名(龍谷大学付属平安高等学校12名、立命館宇治高等学校1名、光泉中学高等学校2名)と顧問の小須賀 智先生(平安高)と大矢沙織先生(光泉中高)及び2650地区委員から桜澤仁志委員長、伊藤勝晤副委員長と私を含む総勢20名が18日の土曜日に参加させていただきました。

その日は京都駅7時20分発のひかり491号に乗車し、9時過ぎに広島入りし、市電に乗り替え、まずは頼山陽史跡資料館へ。そこでは頼山陽の生い立ちを勉強し、頼山陽が如何に広島と京都との繋がりが深いか勉強し、菓子博覧会に併せた特集展「頼家の甘味~江戸時代の菓子文化~」を見学しました。そして資料館からほど近い袋町小学校平和資料館に立ち寄り、その当時唯一鉄筋コンクリート造だった西校舎(外郭のみ原形をとどめる)の現在も残っている被爆者の消息などを知らせる「伝言」が数多く残っている壁面を見学し、その当時生き残った人々の叫びをそのチョークで書かれた多くの名前から感じ取ることができました。インターアクターも上映されている記録映画やその当時のことを知る解説員の言葉に耳を傾け、一人ひとり今回広島に来たことへの意味を考えるきっかけになったことと思います。袋町小学校平和資料館をあとにして原爆ドーム前を通り会場の広島国際会議場に入りました。お昼の時間を利用して、お弁当を頂きながらランチョンミーティングへ。四つの会場でそれぞれテーマを決めてミーティングが行われていましたが、その中で私達は[東日本大震災「絆」の部屋]のテーマ会場でミーティングに参加いたしました。そのミーティングでは現在の東北の現状が報告され、ドネーションの金額が格段に少なくなってきている状況から、このまま被災地が忘れ去られていくのではないかという不安と「これから震災の地域に何が必要か」と言うことを議題として話し合われました。海外(カナダ)の参加者の中には、今回の震災で親を失った子供達、特に兄弟が離ればなれになって生活していくことが忍びないと仰って、その子達を養子として迎え入れたいといった御言葉や、桜澤委員長から、「心のケアーという観点からインターアクターをこの夏被災地に連れて行き、地域の子供たちと交流し、被災地の子供たちの心のケアーを行いたい。」と言った提案が出されました。途中、田中作次RI会長が入ってこられショートスピーチと多額のドネーションがなされました。

ランチョンミーティングの後、いよいよ全体フォーラムⅡの会場へ向かいました。そこでは、「平和はあなたから始まる」と銘打って、ロータリアンだけでない外部からのゲスト(特別非営利活動法人 ANT-Hiroshima 理事長 渡部朋子、元国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所所長 ナスリーン・アジミ)も含め、多くの貴重な講演を聞くことができました。特に会長エレクトのロン・バートン氏によるスピーチは、「これからロータリアンとしてどのような心持ちで行動していくか」、単純明快な言葉で私たちの心に直接響いてくるものでした。閉会式では「ひろしま平和宣言」、国連とRIとの記念品授受そして国際RI会長 田中作次氏による講評で無事閉会となりました。

10分程スケジュールが遅れた関係で、大急ぎで帰りの新幹線の時間に間に合わすべく市電の原爆ドーム前駅へ。少し慌てましたが、無事新幹線にも乗ることができ予定通り京都駅に帰ってくることができました。

今回参加したインターアクターは、広島という地域から改めて平和ということを考え直し、各自何かを感じ取って帰った実り多き一日になったことと思います。

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袋町小学校平和資料館前 原爆ドーム前
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頼山陽史跡資料館 全体フォーラムⅡ
(フェニックスホール)