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新世代「教育」のために3つの“かけ橋”を




国際ロータリー第2650地区ガバナー 大久保 昇
大久保 昇

 9月は「新世代のための月間」。
 ここにいう「新世代」は、これまで「青少年奉仕」の名のもとに、14〜30歳までの若者を対象にしてきたロータリー活動が名を変えることで、その対象を0〜30歳までに拡大したということです。
 対象は拡大されましたが、従来のロータリアンの行動規定「青少年とともに奉仕活動を行う」は生きています。
 このR. I.の新しい提唱をわたしは、0歳から30歳までのすべての人に、よりよい未来を獲得するための準備、すなわち「教育」に関して、ロータリアンは、同世代のインターアクト、ローターアクト等のメンバーとともに手を貸そう、そのための行動計画を立てて実行しようという、より積極的な提案とうけとめています。
 あらためて、元R. I.会長キンロス氏の発言―「貧困と飢餓に対して世界が行使できる最大の武器は教育です」を思いおこします。
 さて、地区ロータリアンが新世代「教育」のためにかける3つの“かけ橋”です。

1:地区委員会にかける第1の“かけ橋”

 インターアクト、ローターアクト、ライラ、GSE、国際青少年交換、国際交流、各種奨学生等、「新世代奉仕」にかかわる各委員会は、「教育への奉仕」を目標に各種のプログラムを企画し、活動を積み重ねてきました。貴重な体験です。それぞれの委員会のこの貴重な体験を生かすことが大事だと思います。
 より効果的な「教育への奉仕」プログラムを計画し実現するために、関連する複数の委員会が相互に手をつなぎ、連携のための“かけ橋”として会議や研修会を用意していただきたい。
 そこでは、たとえば開発途上の貧困な地域での乳幼児をふくむ新世代と、識字率向上運動の問題、在日外国人子弟の識字援助活動、
新世代・ローターアクト会員のための自立・研修プログラム等が話題になるでしょう。
 これらは、単年というより持続的なプログラムとして継続すべきものになるはずです。
 地区委員長を核とする委員会相互の豊かな交流に期待します。

2005年8月2日タイのバーンパンチャナ校にて、インターアクターとダルニー奨学生との記念撮影
 
第2650地区RYLA2005年5月13日〜15日 於ウェルサンピア京都
2005年8月2日タイのバーンパンチャナ校にて、インターアクターとダルニー奨学生との記念撮影

2:新世代間にかける第2の“かけ橋”
 地区委員会相互にかかる第1の“かけ橋”は、同時にロータリアンと新世代、青少年とをつなぐ“かけ橋”でもあります。そしてこの橋はさらに、新世代、青少年の間にかける第2の“かけ橋”につながります。
 ローターアクト、インターアクトを中心にした若者間の委員会が、互いの連携を図り、協同することで、より強力な地域への奉仕活動が実践できますし、平和や環境の問題など、幅広い自己研鑽・研修のプログラムを企画することができると考えます。
 21世紀を担うのは「新世代」の若者です。輝かしい世紀の実現のためにも、第2の“かけ橋”は重要です。さらに、世界へかける橋を目指していただくことを願っています。
 なお、この「月信」8月号から連載の「ポール・ハリスの歩んだ道」を新世代の若い人たちに読んでいただきたいと思います。青年ポール・ハリスから学ぶことが多いはずです。

3:ロータリーから地域にかける第3の“かけ橋”
 新世代、とくに幼児から高校生までの教育問題を考えるとき、三位一体になるべき教育機関・家庭・地域社会がかかえる問題が話題になり、それぞれの教育力低下が指摘されるとともに、教育の危機などという有識者もあります。
 教育問題に関心を持つロータリアンも多いと思いますが、ロータリーが独自の指導理念をかかげて教育機関に介入するなどということはできないと思われます。
 ロータリーあるいはロータリアンとしては、地域・テリトリー内の教育機関からの求めに応じて、自分の専門的知識や技術を提供するなどということはできるはずです。
 それに加えて、家庭や地域社会の教育力回復のために、地域のボランティア活動に新世代とともに参加したり、スポーツをふくむ各種の教育活動や伝統的な行事に参加あるいは援助したりすることは重要であり、必要なことだと思います。
 地域社会に働きかけるこのようなロータリアンの活動こそ、ロータリーから地域・テリトリーにかける大事な“かけ橋”です。
 この身近な地域・テリトリーにかける“かけ橋”が、市民のロータリーへの理解を深め、認知度をたかめることにつながるでしょうし、ロータリアンを元気づけ、参加の意欲をかきたてることにもなるでしょう。
 このような“かけ橋”はまた、テリトリーや地区から延びて、遠く離れた地域へかける橋になります。
 たとえば、災害地に対する直接の援助活動や募金活動はその一例です。
 従来継続しておこなわれてきた海外への人道的援助活動、とくに貧困な地域への識字率向上のための教育支援活動等は、乳幼児という新世代に対する救援活動になりうるものだと思います。

 以上3つの“かけ橋”をかけ、援助プログラムを計画し実行することで、わたしたちロータリアンは、ロータリーの精神と奉仕の行動を新世代に事実で示すことになります。次の時代をになう新世代に学びとってもらい、新しいロータリアンとして生きる希望と喜びを、そして元気を持っていただけたらと願うところです。わたしたちは、2005〜06年度をひとりひとりが「行動する年」とし、「行動するロータリー」を目指しています。
 
ロータリー・ロータアクト・新世代共同の福井県鯖江市
豪雨復旧支援活動/2004年7月25日/参加者39人


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Copyright 2005 Rotary International District 2650.
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