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2011年2月アーカイブ

 

財団地区事業委員会 委員長 貴志英生
 
2650地区では地区独自のWCS事業として、ポリオワクチン投与を中心に、1995年のカンボジアから昨年のキリバスまで延べ20カ国の支援を行ってきました。本年度は、2011年2月20日から25日の日程でフィリピン・レイテ島にて地区ミッションを開催しました。地区内外から19RC(京都4、滋賀4、奈良5、福井5、福岡南RC)、宮﨑パストガバナー(PG)を団長として、岡村PG、神谷PG、今西ガバナーエレクトを始め総勢45名が参加しました。今回のミッションは2006年に引き続き2度目で、レイテ島タクロバンRCとの共同事業としました。また、3810地区(マニラ:グローバル補助金申請提携地区)との打合せも兼ねたものとしました。
 
 このミッションを成功させるためには色々な下準備が必要で、この場を借りてその裏方の仕事に関して少々説明させていただこうと思います。その一つが各種国際会議への出席です。効果的で受益者に立った援助が出来る様な情報収集を目的に、当委員会では予防接種に関する専門家諮問会議などの会議に出席しています。我々のこれまでの取り組みを説明しながら各国の担当者と意見交換し、支援内容の策定に当たっています。次に、実際の支援を実行しミッションを安全に遂行できるように、支援対象国へ事前調査を行っています。現地の厚生省関係者(時には大臣とも面会します)、市長など役所の担当者や学校関係者などと懇談を重ね、支援内容を確定してゆきます。更に、実際のミッション開催の概ね1週間前から、複数名の委員が先発で現地に入り最終調整をしています。こういった目に見えない作業の延長に地区ミッションが出来上がっています。海外での援助を行う際には、日本の常識では考えられないことも発生しますので、これくらいの下準備は必要と考えます。
 
 さて、今回のレイテミッションに戻ります。タクロバン空港では先発でレイテ島に入っていた小永井さん(宇治鳳凰RC)と回渕さん(八日市南RC)、タクロバンRCのメンバー、ドラック市長を始め多くの関係者の歓迎を受けました。これからミッションが始まるという緊張と海外での奉仕ができる喜びとが交錯する瞬間です。翌朝、タクロバン市からドラック市へ移動、いよいよアクティビティ開始です。会場は既に約250組の親子を含めた人達で一杯でした。そして、同市に対する支援内容を確認した引き渡し式を行いました。予防接種環境改善のために、モータービークル1台、バイク1台、冷蔵庫2台を始め様々な機材等を贈呈しています。引き続き、順次子供たちへポリオワクチン投与をしていきました。WHOの指導のもと、資格がなくてもワクチン投与を行えるように地元の保健省と協議をしていました。そこで、ミッション参加者全員が自らの手で、泣き叫ぶ子供の口をぎゅっと抑えつけながらワクチンを2滴ずつ入れていきます。金銭的な支援も尊い汗ですが、はるばるレイテまでやってきて流す汗は格別で、奉仕の実感を味わえる感動的な時間です。
 
 昼食後はペディキャブ(側車付き自転車)に分乗しセントラル小学校へ移動しました。決して乗り心地の良いものではないですが、町の人々から歓迎を受けながらの移動で、忘れることのできない体験でした。学校に対しては、網戸や床の改修を始め、文房具などの教育資材の贈呈をしました。セレモニーでは、入れ替わって子供たちのかわいらしいダンスの歓待を受けました。日本の子供たちとは目の輝きが違うように思えたのは私だけではないと思います。次のアクティビティは保健所への視察です。2カ所の保健所に対して、網戸の改修などと地下水をくみ上げるポンプを増設しました。学校から保健所へは道が狭く大型バスが入れません。そこで、ジプニー(フィリピンの乗り合いバス)5台に分乗し移動しました。乗り心地は悪い上に窓にはガラスがなく、途中の雨には皆で協力してビニールをかけて雨をしのぎましたが、この体験も思い出深いものとなりました。程なく保健所が近づくと、狭い道脇には日の丸とフィリピン国旗を持ったあふれんばかりの人だかり。思わず目頭が熱くなりました。
 
 翌日は戦没者慰霊です。お父様がレイテ島で戦死されているメンバーが参加されており、皆一同に慰霊への思いは強まったのではないでしょうか。そして、タクロバンRCとの合同例会を終え、レイテ島を離れマニラに移動となりました。マニラでも3810地区と貧困街やロータリービレッジの視察、マニラ-サンミゲルRCとの合同例会を行いました。
 
 個人的にはこのミッションを通して奉仕の汗をかくという楽しさを学びました。時間とお金をかけて何でそんなことをするのという声も聞こえますが、それに勝る喜びが得られるからこそミッションが続いているのだと思います。そして、このミッションを通してWCSの輪がクラブに広がるのが願いです。
 
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ポリオワクチン投与
学校にて
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ペディキャブにて移動
沿道で
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戦没者慰霊
 

 

2011年2月5日(土)2010~2011年度「第4回ガバナー補佐会議」及び「第2回合同地区委員会」が福井工業大学で開催された。
 
10時-12時
 第4回ガバナー補佐会議
 
13時-17時
 第2回合同地区委員会
 
 ◎第一部 委員会別会議
 
 ◎第二部 全体会議
 
  ◆地区資金中間報告・最終報告書について <地区会計長 片山 康彦>
 
  ◆地区委員会報告 <各委員長>
 
   手続規則委員会 委員長 <嵯峨 法夫 様> 
   マニュアル編集委員会 委員長 <渕上 勝夫 様>
   会員増強・拡大委員会 委員長 <杉本 直 様>
   ロータリー情報委員会 委員長 <土井 誠賢 様>
   財団資金推進委員会 委員長 <中井 昭典 様>
   ポリオプラス・WCS委員会 委員長 <古川 浩二 様>
   財団補助金委員会 委員長 <大塚 紀夫 様>
   財団地区事業委員会 委員長 <貴志 英生 様>
   職業奉仕委員会 委員長 <本多 保博 様>
   社会奉仕委員会 副委員長 <田中 伸二 様>
   新世代委員会 委員長 <西田 晴彦 様>
   新世代育成基金特別委員会 委員長 <太田 和夫 様>
   インターアクト委員会 委員長 <北島 恬 様>
   ローターアクト委員会 委員長 <谷田 浩一 様>
   ロータリー国際交流
   (RI国際大会推進)委員会 副委員長 <小森 一宏 様>
   広報・雑誌委員会 委員長 <細見 正博 様>
   米山奨学委員会 委員長 <岩橋 忠昭 様>
 
  ◆講評           <ガバナー 栗田 幸雄>
  ◆国際協議会から帰って   <ガバナーエレクト  今西 信裕>
 
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第4回ガバナー補佐会議
【栗田ガバナーの挨拶】
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第4回ガバナー補佐会議
【会議の様子】
20110205-3.jpg 第2回合同地区委員会
【栗田ガバナーの挨拶】
20110205-4.jpg 第2回合同地区委員会
【全体会議の様子】
20110205-5.jpg 第2回合同地区委員会
【分科会の様子①】
20110205-6.jpg 第2回合同地区委員会
【分科会の様子②】

講演名
講演者
Sound
◆第2回合同地区委員会  

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