ガバナー月信

月信vol.12
今月の表紙
祇園祭(京都府京都市)
京都の夏の風物詩、日本を代表する祭り、それが祇園祭です。 1000年以上もの間続くこの祭りのハイライトは、 7月14~16日の宵山から17日の山鉾巡業にいたる4日間です。 豪華絢爛な飾りと、祇園囃子で盛り上がる山鉾が練り歩く姿に、 毎年約100万人もの見物客が訪れます。 祇園祭も時代に合わせ、形を変えて存続してきました。 さて、次の世代はどういう姿で楽しませてくれるのでしょうか。
月信vol.11
今月の表紙
春日大社「砂ずりの藤」(奈良県奈良市)
春日大社には花の穂が地面に擦れるまで垂れる見事な藤が咲き誇ります。 それほどに垂れることから「砂ずりの藤」と呼ばれるようになりました。 この藤を遡ると鎌倉時代後期の絵巻にも登場するほどで、樹齢は約800年と、とても古い藤です。 さらに奈良公園をはじめいたるところに、野生の藤も多く存在しています。 しかし野生の藤は咲く期間がとても短く、咲いた翌日に散ることも。 満開の野生の藤をもし見ることができたなら、それは幸運の証かもしれません。
月信vol.10
今月の表紙
琵琶湖疏水(滋賀県大津市)
今から120年以上も前、東京奠都に伴い衰退した京都を救おうと、灌漑・上水・水運のための疎水計画が立ち上がりました。 電力発電も完備され、第2疎水も完成、全長約11kmに及ぶ運河が生まれました。 技術はすべて日本人だけ、近代日本の土木技術が世界に認められた瞬間でした。 しかし、時代の流れとともに客貨物の運搬も衰退することとなります。 近代遺産として残った琵琶湖疏水。現在は桜の名所として幻想的な風景を見せてくれます。 南禅寺にはその遺跡も残っており、春と秋の両方に見どころがあります。
月信vol.9
今月の表紙
お水送り(福井県小浜市)
3月12日の奈良・東大寺における「お水取り」に先立ち、 福井県小浜市の神宮寺、鵜の瀬では3月2日に「お水送り」が行われます。 小浜から注がれたお香水が、10日間をかけて、 東大寺二月堂の若狭井に届くと伝えられています。 昼前の神事から始まり、夜にかけて松明の明かりを頼りに、 行者や白装束の僧、そして一般参加者が列を作り行う厳粛な神事です。 雪の降る中で行われる厳かな行事は、若狭に春の訪れを告げています。
月信vol.8
今月の表紙
天橋立(京都府宮津市)
海を分かつ、自然の奇跡が生んだ造形物、天橋立。股の下から覗くと、青い海が空に見えるからか、天に橋がかかっているように見えるところから付けられました。こちらには創建が9世紀という智恩寺があり、「三人寄れば文殊の知恵」という諺はこの地から生まれたとか。多くの文人が身を寄せて執筆活動にいそしんだように、静寂が辺りを包み、別世界の空間を作り上げています。
月信vol.7
今月の表紙
若草山山焼き(奈良県奈良市)
毎年1月第4土曜日をめどに行われる、壮大な火の祭典、若草山の山焼きには諸説があり、明確な歴史は語られていません。肥料を作るための野焼きの延長もあり、寺院の領地争いもあり、果ては妖怪出没説までと、様々です。しかし諸説あることは、それだけ人に親しまれているということ。冬の空に花火が打ちあがり、山焼きをさらに盛り上げます。澄んだ空気の中の伝統行事に、誰もが息を呑むことでしょう。
月信vol.6
今月の表紙
余呉湖と賎ヶ岳(滋賀県長浜市)
琵琶湖の北部、余呉湖を望む賎ヶ岳は、かつて豊臣秀吉と柴田勝家が雌雄を決した古戦場です。戦死者で湖が赤く染まったとも言われたほどの激戦だったとか。この戦を機に、秀吉は天下人への道筋を確固たるものにしました。当時の激しさとは対照的に、静寂がこの地を包んでいます。ロープウェーが整備され、比較的訪れやすい場所になりました。頂上から見えたかつての天下の夢は、一体どのような景色だったのでしょうか。
月信vol.4
今月の表紙
越前がに漁(福井県越前町)
福井県の冬の風物詩、それは"海の赤い宝石"越前がにです。毎年11月6日は越前がに漁の解禁日となり、一斉に町は賑わいます。ズワイガニの中でも「越前がに」というブランドで呼ばれるカニは、福井県の三国、越前、敦賀、小浜の4つの漁港から揚がるカニだけを指し、そのブランドの証として、特別な黄色のタグが付けられます。ズワイガニの中でもとりわけ高価なのは、カニの漁場から一番近く、そのために新鮮なカニの味覚を提供できるからなのです。
月信vol.4
今月の表紙
圓光寺の紅葉(京都府京都市)
京都の街並みは、秋になると一段と色鮮やかに映えてきます。整えられた日本庭園を彩り、参道は赤や黄色で埋め尽くされます。今回の写真は圓光寺の境内からの紅葉を選びました。圓光寺は徳川家康が学問所を開設したのが起源となるなる寺院であり、仏教書籍を刊行していたほか、日本最古の木製活字が現存しています。勉学精神に溢れた古刹に触れるとともに、点在する紅葉の名所を巡る旅に出かけてみませんか。
今月の表紙
平城旧跡(奈良県奈良市)
2010年は平城遷都1300年という節目の年です。奈良市では今年1年間をかけて、様々なイベントが催されています。平城京の歴史を現代の技術で再現した展示館もさることながら、このときのために復元された第一次大極殿も圧巻の一言です。9月1日からは会場内を、当時の文化を感じさせる催事、「あをによしパレード」が行われます。日本文化の原点を感じる奈良に出かけてみてはいかがですか?
(写真:奈良市観光協会)
今月の表紙
河内風穴(滋賀県多賀町)
入口は高さ1mととても小さいですが、中に入るとその広さに驚きます。3層構造で複雑に入り組んだ洞穴が総延長6800メートル以上、全国で4番目に大きい風穴といわれています。かつて犬たちをこの風穴に放ち、入口を封鎖したところ、鈴鹿山脈を越えて三重県に到達したという言い伝えも残っているとか。 大正時代から観光地として整備されており、 現在では入口から200m先まで降りることができます。
今月の表紙
刈込池(福井県大野市)
福井と石川、岐阜の3県の県境にほど近い願経寺山のふもと、周囲400m、最大水深4.5mの水をたたえているのが刈込池です。泰澄大師が白山山頂にいた千匹もの大蛇を刈り込んで封じめた、という伝説が残っています。紅葉の季節には水面に映り込む風景が、幻想的で多くの人を惹き付けています。この池からは流れ込む川がありながら、流れ出る川がなく、それでいて水位はまったく変わらない、という不思議な池です。
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