国際ロータリー第2650地区

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ガバナー活動方針


2007〜08年度 第2650地区のテーマ『おもいやり』

国際ロータリー第2650地区
ガバナー 橋本 長平

国際協議会概要の報告

「ロータリーとは、まったくもって驚くべき存在です。」という言葉に始まり、「ロータリーはまさしくマジックそのものであり、平凡な人々が素晴らしい仕事をやり遂げられる組織なのです。」「ロータリーは、その人類愛を表現し、分かち合う術を授けてくれるのです。」と続けられました。「私たちはクラブ奉仕を通じて分かち合います。私たちは、愛の心を職業奉仕を通じて分かち合います。私たちが社会奉仕を通じて愛を分かち合うのは、社会奉仕がロータリーの心臓部だからです。そして、私たちは、国際奉仕を通じて愛を分かち合っています。」

ウィルキンソンR.I.会長は、改めて四大奉仕の重要性を強調し、国際ロータリーのテーマとして、「Rotary Shares−ロータリーは分かちあいの心−」と発表されたのです。私たちもこのRotary Sharesのテーマのもとに活き活きとしたロータリー活動に取り組んでいきたいと思います。Rotary Sharesの日本語訳が「ロータリーは分かちあいの心」となったのも今回の国際協議会の流れ全体が心と心の交流を大切にするというロータリーの基本原則に沿ったものであったからと思います。ウィルキンソンR.I.会長は、又、従来からの水保全、保健及び飢餓救済、識字率向上、ロータリー家族の強調事項を全て引き継ぐことも明らかにされました。
今回の国際協議会全体を振り返ってみて、ロータリーの心が最重要視され、四大奉仕とりわけ職業奉仕を復権するプログラムが多く組まれていたという印象が強く感じられました。それだけにそこから得られた感動も深いものでありました。

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地区のテーマ

「世界は常に変化している。ロータリーは、この世界と共に変化して成長していかねばならない。ロータリーの物語は幾度も書き換えられなければならない。」という言葉は、ポール・ハリスの余りにも有名な言葉であります。このポール・ハリスの言葉の中で、とりわけ重要なことは、ロータリーが単に変化していくということではなく、常に成長していかねばならないということでありますので、本年度におきましても、前年度より一層の成長を図りたいというのが、私の根本姿勢であります。

さて、ロータリーでは奉仕の心が重要だと言われてきました。国際協議会でも心を大変重要視し、ロータリーに奉仕の心があるからこそ、ロータリーは他の慈善団体ともボランティアクラブとも袂を分かってきました。さすれば、奉仕の心とは何なのでしょうか。それは実は日本人が昔から培ってきた「おもいやり」であります。
戦後、日本は敗戦から立ち上がるべく、経済復興にばかり目を奪われ、他人のことを考える余裕が無くなり、その一方で、日本人が長い間培ってきた「おもいやり」をどこかに置き忘れてしまったのではないでしょうか。
かような観点から、私は「おもいやり」を新年度の地区のテーマとしたいと思っております。おもいやりの心を持って、家族、人に接し、四大奉仕の実践をしていただきたくお願いします。クラブ奉仕にも職業奉仕にも、社会奉仕にも、又、国際奉仕にも求められているのは目に見える物質ではありません。目に見える物貭を介しての奉仕においても、心の交流から得られる「おもいやり」の心が求められているのであります。目には見えませんが、この「おもいやり」の心がやがて世界中に充満すれば、ロータリーの窮極の目的である世界平和の実現も夢ではありません。

ここでダライ・ラマ14世法王の言葉を引用致します。

「あきらめてはいけません 
どんなことが起ころうと
こころを育てなさい
あなたの国では、こころのかわりにあたまばかり育てています
こころを育てなさい
思い遣りをもちなさい
あなたの友達だけでなく、すべての人に思い遣りをもちなさい
思い遣りをもちなさい
こころの平和、世界の平和のためにつくしなさい
平和のためにつくしなさい
もういちどいいます あきらめてはいけません
周りで何がおころうと、あきらめてはいけません

決してあきらめてはいけません」

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地区の目標設定について

ウィルキンソンR.I.会長は、「Rotary Shares」のテーマを掲げてロータリー活動の全ての分野において分かち合おうと提案されました。「おもいやり」を地区のテーマとした私ももとより、この方針に異存があろう筈がありません。従って、地区の目標設定についてはウィルキンソンR.I.会長が強調された点を敷延するなどして、これを行いたいと思います。

(1)クラブ奉仕部門
私たちの活動がどんなに立派で尊いものであったにしても、新しい会員がいなければロータリーは数十年のうちに消滅してしまいます。どうか思いやりをもって、会員増強に取り組んでください。各クラブが純増1名を達成していただければありがたいと思っております。

(2)職業奉仕部門
今回の国際協議会では、久々に職業奉仕の復権がなされました。職業奉仕を実践することによって、職業倫理だけを高めるのではなく、職場と地域社会の両方においておもいやりがあり、倫理観に基づいた行動をすることができることが求められています。

(3)社会奉仕部門
当地区では、今迄から社会奉仕部門の活動が活発であります。地区社会奉仕委員会では、R.I.の強調事項の一つである水質保全の研究をされているとの事であります。この研究が継続し、実際に世の為人の為に役立つ日をお待ちしています。

(4)国際奉仕部門
(a)ロータリー財団関係
ロータリー財団のプログラムを良く知る努力を行い、財団プログラムを良く理解することによって、財団への寄付がプログラムに参加することになるという共通の心をあたためていただきたいと思います。寄付の目標額は2006−07年度は、年間1人150ドルでしたが、2007−08年度は、年間1人160ドルにしたいと思います。この年間1人160ドルという意味は、平均ではありません。全てのロータリアンが毎年160ドルをという意味であります。そういう意味で、クラブに所属される会員全員が160ドル以上の寄付をされた場合には、私はガバナー特別賞を差し上げたいと思っています。

(b)米山奨学事業について
ロータリー米山記念奨学会は、日本全国のロータリアンの寄附金を財源として、日本で学ぶ外国人留学生に対して奨学金を支給していることは、皆様ご存知の通りであります。寄附金も1996年をピークに下降を続け、2005年度以降はそれまでの1000名から毎年800名採用になっております。当地区は、前年度同様本年度も24000円/人と致します。

(5)青少年奉仕関係
青少年はロータリーだけでなく、全ての人々にとっての未来であります。今の世情に鑑みれば、青少年奉仕にはなお一層の力入れが必要であるかもしれません。最近、新世代育成基金特別委員会が、中学生以下の青少年を対象とした奉仕活動に対し、支援をしていることは大変参考になります。クラブレベルでもこのような活動にチャレンジしていただければ幸いです。

(6)R.I.の強調事項について
水保全、保健及び飢餓救済、識字率向上はいずれも過去において地区レベルにてもクラブレベルにても実施されてきました。R.I.の強調事項というのは、私たちの持てる力を結集し、最大限に生かすためのものであります。
(1)水保全
水保全の問題は、誠に緊急を要する課題であります。クラブ単位にても地区補助金を活用する等して是非とも取り上げていただければ幸いです。
(2)保健および飢餓救済
やりがいがあり、感動を直接に感ずるよい機会だと思いますので、各クラブでも地区補助金を使うなどしてどんどんチャレンジして下さい。
(3)識字率向上について
2650地区では、過去の例では学校建設等があります。女性の地位向上とも特に関わりの深い分野でもありますので、是非とも関心を高めて下さい。
(4)ロータリー家族について
ロータリー財団学友(GSE団員を含む)米山学友、ライラ受講生等の名簿の整理が是非必要です。ロータリアンの予備軍です。

(7)広報について
まだまだロータリーは地域社会で認知されていません。地域のニーズを知る上でも、広報の必要性がますます高まっております。

(8)会長賞について
会員純増1名達成の他、会員増強、クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕、青少年の6分野からそれぞれ1つの活動を完遂し、2008年3月31日までにガバナー事務所まで提出して下さい。詳しくは、会長賞の資料をご覧下さい。

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