皆さんこんにちは、京都山科ロータリークラブでお世話になっている米山奨学生の呉建宏と申します。今日はこの機会があってロータリアンの皆さんに感謝を申し上げたいと思います。私は日本に来て、種々な方にお世話になって、間もなく三年が経ちます。日本は本当に豊かでしかも幸せな国である。今、この国には色々な問題がありまして、その中で家庭崩壊の問題は将来の日本に対して、影響は一番大きいと思っています。今日私が発表したい事は二つありまして、一つは台湾の家庭の事と、もう一つは自分の将来の展望について、話させて頂きます。
 家庭という事は私達台湾の20代30代の人々にとっては、一体どんなものでしょうか。実は、家庭というものは、人生の港であり、家族全員私にとって永遠の味方でもあります。私達が生まれた時、台湾はまだ高度成長期に入ってない。家族全員は両親を中心として、一生懸命働いて色々困難を乗り越えて、今迄たちました。そうすると、私達は両親に対して大変尊敬して、両親の存在感は私達にとっては大きなものである。

 一つの例を言うと、ご飯を食べる時箸を使います。でも箸は必ず他の人を指さないようにします。指すという事は、上の人が下の人を指す、お父さんやお母さんが僕を指すというのは大丈夫です。でも子供は、お父さんやお母さん、あるいは年上の人を箸を使って指すという事は、それは失礼な事でもあります。何故失礼かと言うと、箸は食べる為の道具です。指すという事は、指摘する事で、その人に何か問題があるとか間違えた事がある時、私達に向って指摘します。私達は必ず両親が正しいと思っていますから。昔の家庭教育は厳しいですけれど、最近社会の核家族化に伴い、家族が一緒に何かの困難を乗り越えるという事は余り無かった。
 ですから若い両親達、私と同じ世代の人達、もうお父さんお母さんになってる人達は、その人達と子供の間にギャップが広がっている。子供は両親の事は余り分らないで、両親も職場で一生懸命働いて、子供の事を余り気にしなかった。でも、それは将来の社会の問題になると思っています。台湾では、子供達が夏休み春休みの時、2、3日くらいお父さんと一緒に職場に行って、両親と一緒に働いて、両親は今何をやっているか、その辛さとか楽しさを一緒に味わって下さいという活動をやっています。

 今の日本は、多分将来の台湾かも知れない。何故かというと、私は今日本に来て、日本と台湾との差というと、だいたい一世代。今台湾の現状は、2、30年前の日本と同じ様なもので、今の日本になる頃は、私達が台湾のリーダーになるかも知れない。今は、台湾の経済は余り良くない。これを幸いというのは、ちょっとマズイと思いますけど。でも、家庭の機能に対して幸いと思っています。何故かというと、経済が不況となり家族の皆に困難があると一緒に乗越えて、家族の皆の絆が強く繋がる機会が、最近増えてきました。今の時期は、その家庭本来の姿に戻る機会になるかも知れない。私は両親から種々な事を習いました。その中で、一番重要なものというと、家族を守る事。ですから私は将来の展望について、これを知っておかないといけない。私は両親から学んだものは、家族を守るという事は、将来の貴方達若い世代の責任という事でもあります。
 今私は、土木工学に関する研究を勉強しています。台湾では日本と同じ様に、地震とか台風とか地滑りとか色んな災害が、起こり易い国でもあります。その皆さんを守るという事は、将来、私の責任でもあります。今、私はそういう気持ちを強く持っています。何故かというと、家族の拡大が国、国というと国に住んでいる人々全員となるからです。私は今この勉強は、将来台湾の例えば防災とか環境とか色々の分野、多分人々に対して役に立つと思っています。以上です。ありがとうございました。