中文礎雄と申しますが、元の名前は文と申します。帰化致しましたので中文という名前に変わりまして。私は米山の奨学生の時期はですね、'93年度でした。'92年4月から'93年の3月までですね、この一年間京都の西北ロータリークラブのお世話になりました。そのお陰でですね、無事に博士課程を修了しまして現在に至ったわけです。本当に西北ロータリークラブの皆様に心から感謝の意を表わしております。今日沢山来ていらっしゃるようですけれども、本当にありがとうございました。
 また、ついこの前ですね西北ロータリークラブは創立25周年の大会をこのホテルで盛大に行われまして、お招きして頂きましてですね、大変楽しい一時を過ごさせて頂きました。

 西北ロータリークラブにいた時に色んな思い出がありましたけれども、一つだけ永遠に残っているのはですね、ある日私は、カウンセラー石川公三様という方が、私のカウンセラーでしたが、行事の参加に行きました。私は当時ボロボロの自転車に乗ってですね、石川様の自宅に行って、一緒に行事に行って。その日の帰る時に大雨が降り出したんですよ。帰ろうとしたところ、自転車で帰れないんですよ。じゃあ、石川さんは車で送りましょうと。それはありがたいです。ところが車はベンツで送ってくれるんですけど、私のボロボロの自転車をベンツの上に載せて、私の下宿まで送って下さったんですよ。それで本当に印象に残りましてですね、もし傷付いたら、傷を直すには、私のボロボロの自転車の何倍ものお金がかかるだろうという事がありましてですね、印象に残りました。

 さて今日私がお話ししたいのは、学友そのものを少しご紹介したいと思います。私、'93年から学生を終えまして、学友活動に今日迄ずっと参加し続けてきたわけです。それで、関西は神戸、大阪、それからこの2650地区ですね、全部一つの学友会だったのです。その関係で色々参加してきました。今度、全国の学友会展開という形で、学友活動をですね、もう少し活発にさせたい。全国の方針があって、特にこの関西の学友会が会員が多くて、地域も広いですから、もう少し地域を綿密な学友活動を起こしたらどうかと、いう話がずーっと前からあって。去年一年間、関西学友会を中心にして色々検討して、つい先日ですね2001年7月8日この2650地区ですね、この学友会が新しく誕生致しました。そうすると、全国で、学友会としてこの2650地区の学友会は、全国の19番目になるわけです。在籍の学生数はだいたい1700名位いるわけです。
 その日は、学友が22名位参加してくれて、奨学生は46名ですね、現役の奨学生が参加してくれました。また、学友関係のロータリアンの方々も18名も参加してくれまして、この地区の西村ガバナー様はじめ、東京の奨学会の事務局長の宮崎さんもですね、およびその他の学友関係の方々大勢参加して、非常に賑やかに設立大会を行ないまして、とても良かったと思います。

 じゃあこれから、学友はどうして行くか、という事が問題になります。ついこの前、7月の末頃に全国学友会長大会を東京で開きまして。19の学友の会長、韓国の学友、台湾の学友も来まして、お互いに学友活動の交流をしたわけです。その中で、皆共通の問題はですね、学友がなかなか集まらない、というのが一番大きな悩みといいますか。それでどうしたらいいか、学友達がお互いにその方法を披露したり、交流したりしたわけです。まあ大変勉強になったと思います。一番大きな問題は、学友自身がですね、その活動は余り魅力的でない事に気が付いたわけですね。で、今迄の活動はだいたい年に3回くらいですね。大きく言いますと、年一回の総会と、秋あたりに懇親会要するに旅行ですね、それと後は何回か役員会、という形でほとんどやってるんですが。まあもし、学友がもう少し参加してくれるならもっと色んな活動ができるのですが、学友が参加してくれないというのが一番大きな問題です。そこに我々自身の問題、提供したテーマ、展開した活動ですね、余り魅力的でない事が、多分一つの問題点だと思います。

 そういう事でですね、今度新しくできましたので、まあできる限り色んな知恵を取入れて、新しく展開していきたいと思います。その中で、もっともっと地元のロータリアンの皆さんと一緒に何かの活動をやったりですね、例えば2650地区には、福井とか滋賀ですね、それから京都、奈良、非常に細長い所ですが。もしそこの地域に何か地域的な活動があって、留学生が沢山来てもいいというならば、声を掛けて頂いたら私達学友会も学友に連絡して、そういう活動にも積極的に参加してその影響を広げていきたい。また話題の設定も、何かの討論会とかあるいは勉強会ですね、もう少し学友にとって興味のある、あるいはロータリアンにとってもこれは面白いと、ぜひ行ってみたいなと、いうところを考えて展開していきたいというふうに考えています。

 最後にもう一つ付け加えますと、今台湾と韓国に既に学友会ができましたけども。中国本土には、まだできてないんですね。この前東京の学友会の時にも色々話をしたんですけども、まだ完全に成立までには至っていないと。その点に於ても、私達できればですね、色んな点で力を色々出したいと思います。もし、中国で学友会を作ろうという事になると、その名前をどうするかという問題を、私今考えてるんですよ。このロータリーという名前を台湾の方はですね、フーリンというふうに訳してるんですね。扶養家族の扶と車輪の輪ですね。そういう名前をつけております。中国で言うと、その名前は多分使わないと思います。何か新しい名前を付けなければならないという事になると思いますが、どういう名前付けたらいいか迷うんですけれど。まあ最近日本からですね、あるいはアメリカからですね、沢山の情報、沢山の新しい言葉が中国に入ってきて、それを如何に漢字で表わすかは非常に苦労するわけです。

 まあ一つの例を挙げますと、非常にうまく表わした非常に受入れがいい。日本のキャノンていう会社を中国名にしますと、どうしても漢字で表わさなければならないですね。そうして中国の誰かがいい事を考えまして、良い華人の華ですね、これは中国語でチャと発音しますけれど、能力の能という言葉ですね。発音しますとチャナンという言葉になります。音も同じで、意味も良い機能と、良い能力という言葉になりますので、そういうイメージがあれば非常にいいなと思います。最近日本のシャンプーがすごく中国で受入れられて、そのシャンプーというのは中国語で音をそのままに原形を保ち乍ら人々にいいイメージを与えたと。そうすると結構売れてるらしいんですね。それはどういう感じを与えるかといいますと、香りの波シャンプーですね。という風に名前を付けた。シャンプーを買いに行くと香りの波を買いに行くという事ですね。さらに失敗の例もあるそうですね、昔アメリカのボーイング社が中国の市場に進出したいという事で、ボーイングという名前を中国の漢字でどう表わすかというと。まあ色々苦労したらしいですけど、最初はですねボーイングという音を爆発の爆を付けたんですよ、爆発と音ですね、爆音と。全然売れなかったらしいんですよね。爆発の飛行機を誰が買うか、という事で、後で考えまして今のに定着したらしいんですけども、波の音ですね。という漢字を当てはめた、波音(ボーイン)という漢字を付けて、中国の殆んどの国際線を占領してるわけです。という事で、ロータリーがもし中国で学友会を作る時にはどういう漢字を当てはめるか、今考えてる所で、その点も、必要ならば少し頑張っていきたいなという事です。本当にどうもありがとうございました。