紹介頂きました亀岡RC大庭圭价で御座います。
 1970年亀岡RC設立時に会員資格を戴き、今日まで30数年を過しました。その間、多事多彩にわたる催しがあり、その都度感動と人間関係の喜びを感じました事は、私自身大変良き経験と感謝致しております。
 これらの事業・催しは、自身が企画立案し、自らが実行する行為から生まれる事でしたが今日ご紹介する出来事は自分達が積極的に行う事でなく「在る出逢い」「在る事が生じた」為に起った 其の受動的立場での奉仕も「本来ロータリー精神」「ロータリアンの真の姿」側面でも有る様に考えます。

 それは10年前の90〜91年度 我が亀岡RC地域に米国オクラハマ州の州立大学の分校が開校し 此の関係者にRC在席会員が居られました。
 Dr.Harold Sare氏5750地区Oklahama Stillwater RCに在席される会員です。
 母国のクラブに於いては 国外赴任に対する一応の手続きは済まされての来日でしたが、当地の亀岡RC存在をお知りになり、例会に出席したい旨の連絡を戴きました。
 初めて例会でお目に掛かった印象は 大変大柄な体格の初老の紳士で豊かな経験と温かい人間味漂う素晴らしいロータリアンに喜びを覚えました。
 例会早々、出来れば今後例会に出席したいとの申し入れを受けました。
 例会後のお別れ時に、先生は相当に足腰の状態が悪く 歩行には常に杖を必要とされる事も解りました。
 日常の生活並びに校務等の用件では それなりの組織の送迎設備が用意されて入る様ですが、ロータリークラブ例会等個人的な性格の外出はご自身で行動されている様子でした。
 例会の行き帰りに対して、地域的な交通問題で少々悩んでおりました時、会員より毎例会の送迎の申し出を戴きました。
 「自身はホームクラブの出席率は100%に近く 交通安全協会の会長も歴任しており常に慎重運転ご安心下さい」との有り難いお言葉でした。
 しかし、ご両人お互いを疎通すべき言葉等には問題が残りましたが 例会時に次週の送迎予定を知らす事で行動を始めました。
 後日談ですがお迎え時は「Hallo Mr.Sare 今日は」に始まり お別れ時は「Good by Mr.Sare 又来週」で終始で続けられたそうです。

 毎例会の積み重ねにより 日々に打ち解け 和気藹々と経過いたしました春先の事でした。米国オークランド国際大会に当クラブより20名弱の会員家族が参加する事をお知りになり、出来れば大会参加途中に自身の出身クラブを是非訪問してはと思い掛けぬお話に嬉しさと驚きを感じました。
 米国真ん中 日本からは少々不便な地域です 長時間の飛行の末、夜半に辿り着きましたが、空港には大勢のロータリー関係皆様にお出迎え戴き感激を致しました。
 翌朝は7時よりStw.Centennial RC 例会に全員で出席し遠来の友として迎えられ素敵な経験を致しました。
 又、日を於いてStw.3クラブ合同の歓迎特別例会が催され 市長様始め行政関係の方々、ロータリー地区ガバナー始め関係役員、会員家族参加のもと開会されました。
 冒頭のご挨拶でMr.Sare氏より事細かに日々の行動を伺っており 日本生活に於いてロータリーでの思いも寄らぬ出逢いが有り 感謝の気持ちが一杯です 今日此処で皆様に逢う喜びは彼の為に奉仕の一歩を提供戴いた 会員並びに亀岡RC会員家族の皆様に対して 我々クラブより感謝の御礼をさせて戴くとのご挨拶 参加者一同感無量の感激感動に身の引き締まる思いを致しました。

 「小さな奉仕を貫く必要性が やがて生じる信頼感になり より密度濃く成り得た結果に心打たれた」出来事でした。
 その後Mr. Sare氏は1年半に及んだ滞在中 家族会・新年会・地区大会の行事全てご夫妻で参加戴きお元気で帰国されました。

 其の「熱き友情の心」を忘れ得ぬ様に Stw.RC亀岡RC両クラブでは毎月第一例会には「友情の灯」を共にともし 毎年度2月の世界理解月間には共に「友情の植樹」を今日迄も受け継いでも続けております事をご報告し 私の務めを終わらせて戴きます。