皆様のご協力に依りまして、だいたい時間通りに進んでおるようでございます。本当にありがとう、感謝を致します。それでは、ただ今から、米山奨学生の「国際交流と国際理解を深めるために」という、そのために米山奨学生、また学友の皆様にお話しを伺うという、座談会を致したいと思います。パネリストの方々をちょっと簡単に紹介させて頂きます。名前の発音がまずくて失礼するところがあれば、どうぞお許し願いたいと思います。一番手前の方が金圭範様でございます。韓国の学友、京都工芸繊維大学、金様はSYSと言いましてまあ後でちょっと申しますけども日本でもう既に博士号をお取りになった方。そして元米山奨学生でありまして、母国で5年間以上の研究また教育に携わった方が、再度日本へやって来て、研究また勉強するというシステムの事でいらした方でございます。その次の方が中文礎雄様でございます。中国のご出身、学友会の会長でいらっしゃいます。それからその向こうが張文青様、中国の方で、この方ももう奨学期間を終られまして、学友であって、ただ今は立命館大学の非常勤講師をしておられます。もう一つ向こうが高福男様、韓国のこの方は奨学生でございまして、京都大学の生物資源経済学部で勉強をしておるわけでございます。一番向こう側が呉建宏様、台湾の方でございまして、やはり奨学生でございます。京都大学の土木システム工学というのをやっておられます。この前のは8分でしたけれども、今度は6分という事になってもう一つ短いので誠に申し訳ございませんけれども、宜しくお願い致します。それではただ今から学友会、割にロータリアンというのは、米山の事についてご存知無いんですね。私自身の事を考えてもそうでございました。相当年たってからやっと、米山の事がよくわかってきたと、いうのが実状でございます。米山奨学生、学友達のことは今ご説明しました。それからSYS、学友というのはかつて奨学生であった方が同窓会のようにして、益々そのせっかくの日本留学での親睦、国際親善に役立とうという会合でございます。SYSは今申しましたような日本で学位を取った方が、もう一度日本へ来てブラッシュアップするという事のプランで来られた方であります。それではお話しを願うわけですけれども。本来留学生と言いますと、アメリカが何名位だと思われますか、年間50万の奨学生を受入れてるんですね。日本は年間10万人という目標を立てておったんですけれど、中曽根さんの頃に立てたんですが。それが実数は、5万を少し越えたところというのが実状でございます。それを考えましても、日本及び米国に与えるところの影響力の差というものは、明白であります。米国ならば、中国、韓国、インド、日本からの留学生がそのまま在留致しましてITを初めとするところの分野で活躍を致しまして、頭脳という事に対しては、米国は非常に大きな恩恵を受けておるそうであります。日本には国費留学生以外の、民間の留学制度の中ではわがロータリー米山奨学生のは、ズバ抜けて高くございまして、年間1000名を受入れているのであります。これは全国のロータリアンの浄財によるものであります。そして昨年度迄は、1100名。もう100名多かった事を考えますと、ロータリアンの減少だとか、従って寄付の減少によるものでございまして、非常に憂慮に耐えないところでございます。ロータリーの米山奨学制度は、経済的な援助だけでなくして、世話クラブ制度、また先程私が申しましたけれどカウンセラー制度というふうな、他の奨学会では見られないところの特徴のある事は、皆様のよくご存知のところでございます。一口に留学と申しましても言語の問題、また文化の違い、教育制度の違い、生活習慣の違い等によって大変なご苦労のご経験も持っておられるわけでございまして、そういうふうなお話しを伺う事によりまして益々私達が理解を深め、一層の国際理解、親善に役立てばというふうに思っております。それでは一つそれぞれのパネリストの方、宜しくお願いを致します。それじゃ、こちらから順番に金先生の方から宜しくお願い致します。