本来ならば、お礼を申し上げる方にお尻を向けてご挨拶する事は、誠に失礼な不自然な事でございますけれど。皆様の心、皆様のお気持を代表して、お礼を申し上げるという事。マイクの関係もございますので、こちらを向いてお話しをさせて頂きます。ただ今元R.I.理事、また財団トラスティ裏千家家元の千宗室様から、非常に心の暖まる感動を覚えさせられるところの、基調講演を頂きまして、心からお礼を申し上げます。ロータリアンと致しまして、ご同席の皆様も深く感激を持って、心に刻まれた事と思います。「喫茶去」から始まりまして、規定審議会、そしてロータリーの歴史、ロータリーの哲学、また、仏教で言うところの布施。そういたところにまで言及された、非常に巾の広い深みのあるお話しを伺いました。世界の平和を願い、またその為に弱い乍らも、わずか乍らも日々精進をして、まず地域に、隣りびとの事を思って、人にして欲しいと思う事は、人にもそのようにしなさいという事を、口先だけではなくって、それを実践する事。その事の基本になるのは、今お教え頂いた「人間高揚とロータリー」それの理解であり、認識である。そして最後に非常に強調された、感動を覚えるという事が一番大切な基本である、という事を強調されまして、お教え頂きました。この基本が無かったならば、我々の行うところの奉仕、そして事業も空しいものになるのではないかとさえ、問いかけられたようなつもりであります。具体的に申しますならば、我々の地域にありましても、また隣国にありましても、今日お教え賜りましたところの「人間の高揚」という事の認識が、もしも欠落しておる。または、非常に弱かった。という事であれば、その行い、所謂奉仕というものは、単なるジェスチャーになるだけであります。「人間の高揚」という教えは、今後の私達の歩みに、その精神的な点でも、謙遜とか寛容とかそういうふうな真の愛、という事を私達に問われた、という風に私は受取っております。ありがとうございました。今日はこの基調講演、これだけでもうI.M.終りましょう、と言ってもいいぐらいのいいお話しをして頂きました。後の分は、蛇足になりますけれども、パネリストには申しわけないですけども、最後までお残り頂けますように、この際お願いをしたい。本当に素晴しい講演をありがとうございました。お礼として貧しい言葉ですが、これだけにさせて頂きます。