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ガバナー月信3月号


忘れられた職業倫理訓

国際ロータリー2650地区
2000〜2001年度 ガバナー山崎時雄

 前号で実践派の台頭について述べ、理論派との間に激しい論争が巻き起こったことについて述べましたが、理論派の理想とするところについてもう少し付け加えておきます。そして、揺籃期のロータリーも少し覗いてみましょう。
 1906年、シカゴ・ロータリー・クラブの最初の綱領が起草されました。これには;
 第一条「会員の業務上の利益を振興すること」
 第二条「性質として社交クラブに伴う親睦そのほか望ましい諸点を振興すること」
 つまり、初期のロータリーは会員の職業上の相互扶助を目的とするものであったことがわかります。これでは他の相互扶助団体と変わりなく、世の指弾を浴びるようになったことは前述しました。後に;
 第三条「シカゴ市の最善の利益を推進し、その市民に対する誇りと忠誠の精神を普及せしめること」という、大変漠然とした条項が目的意識に加えられました。ゆれ動く揺籃期のロータリーの姿が目に浮かんで参ります。
 そうした中で実業という競争社会に生きるロータリアンの心の中には、この網領は自分たちの利己心を追求するだけのものではないかとする反省が常にあったことも否めない事実でありました。
 しかし、善意の心厚い会員一人一人が自分のクラブを良くしようという熱意に燃えており、各自がアイデアを持ち寄り、良い提案はどしどし採用しました。この真摯なロータリアンの姿を見て、一般社会の指弾も次第に声を潜めていったのであります。
 この時定められたロータリー・クラブの原則は;
「一業一会員制」「クラブ内における政治上・宗教上の論争ならびに団体行動の禁止」「会員相互にファースト・ネームで呼び合う」「歌の合唱」「役職を1年で交替する」「2週間に1回定例の会合を会員の職場で行う」「卓話」「例会欠席に対する罰則規定」「会合の時間厳守と遅刻に対する罰金制」「会員名簿に写真を挿入する」「例会で食事をともにする」などであります。
(ご参考までに1922年ロス・アンジェルスの国際大会で、標準クラブ定款が採択され、例会が毎週1回と義務づけられました。しかし、既得権として今日でも隔週例会を固持するクラブが世界中に150クラブあります。)
 このような創生期のロータリーの姿と、ポール・ハリスが予想だにしなかった巨大組織に発展した現在のロータリーの姿を重ね合わせ、ある人は、ロータリー・クラブが未熟な団体として生まれながら、短期間に今日の隆盛を見ることができたのは、各会員のクラブに対する認識と、クラブを発展させようとする意欲と積極性によることは勿論であるが、人間が理解できない不可思議な魔力が働いたとしか思えないと述べています。確かに魔力を感ずるほどの発展であったと思いますが、私は、多くの会員の反省と衆知を集める柔軟性の中に、魔力ではなく人間の持つ「善意志」の素晴らしさを感じ取ることができます。そして、職業奉仕の哲学はこの「善意志」から生まれきたと信じております。
 創生期におけるロータリー運動の中心は、この職業倫理の向上を目指す職業奉仕であったことは論をまちません。理論派のフランク・コリンズ、アーサー・シェルドンは不滅の標語を生みだし、ガイ・ガンディッカーは彼の著書「ロータリー通解」の中で、ロータリー・クラブは人生哲学を学ぶ道場であることを強調しました。特に、ロータリーの哲人といわれるアーサー・シェルドンの「サービス」を説く弁舌は巧みで、一般大衆を魅了し、ロータリーの哲学を社会に浸透させていきました。その結果ロータリアンは職業上の信用を獲得し、ロータリアンの企業は発展し利益も増大しました。こうして「奉仕の哲学」を実業的生活へ適用しようとする職業奉仕の理論は一般の認めるところとなり、彼らの努力は次第に実を結んでいったのであります。
 これを踏まえて、1913年ニューヨーク州バッファローで開催された第2回国際大会において、時のRI会長ラッセル・F・グライナーの提唱に基づき、アイオワ州スー・シティのロータリー・クラブが起草作業を受け持って、職業上の倫理基準が起草されました。彼らは倫理訓の表現に精魂を傾けましたが、若干宗教的臭いがあるという批判を浴びせられるなどして、これの配布は中止されてしまいました。
 しかしながら、彼らが諦めたわけではありません。草稿を練りに練り苦心惨憺ののち、起草文は、ようやく2年後の1915年、サンフランシスコ第6回国際ロータリークラブ連合年次大会において決議として採択され、若干の修正が加えられましたが、ここに「全分野の職業人を対象とするロータリー倫理訓」(別掲)が制定されたのであります。これは11項目からなり、保守派(理論派)と進歩派(実践派)のいずれにも加担するものではなく、偏にこの倫理訓のもつ倫理の有用性を説くものでありました。
 かくして、ロータリーの哲学が確固としたものになり、それを実践するロータリーに対する世の指弾は称賛に変わり、職業倫理を軸にロータリーは見事に復興し、いよいよ力強い自転を始めたわけであります。
 しかし、理論派のいうように、職業上の貢献(個人的奉仕)によって地域社会が明るくなり幸福になればよいとする理論は、社会奉仕(団体奉仕)の理論とも重なるところが多く、次第に両者の間に境界を設けることは困難になってきました。それというのも、先述したように職業奉仕に専念しようとするロータリアン自身に、常にロータリーが所詮はクラブ会員相互の利己心にほかならないのではないかという疑念が付き纏いました。また、ロータリーが発展・拡張するほどに、社会一般のロータリーに求める声は、職業奉仕に徹し事業上の啓蒙思想指導機関的存在のみに止まろうとすることを容認しなくなり、遂には他の局面を誘発せざるを得なくなってきたからであります。1907年シカゴ・ロータリークラブは、率先して社会に貢献するものであることを示すため、シカゴ市内に公衆便所を設置する運動を提唱し、地域社会の諸団体やシカゴ市議会を動かし、3年の歳月をかけてこれを成功させました。こうしたことが実践派の社会奉仕理論生成に結びついたのであります。



職業倫理訓 Code of ethics

1.自分の職業に価値を認め、これにより自分は社会に奉仕すべき好個の機会を与えられたものと考うべきこと。
2.自分の身を修め、自分の実力を涵養し、自分の奉仕を広めるべきこと、ならびにそれを通じて奉仕に徹する者に最大の利益ありとするロータリーの基本原則を実施すべきこと。
3.自分は企業経営者であり、したがって成功の野心を抱いていることを自覚すべきこと。
だが、自分は道徳を重んずる人間であり、最高の正義と道徳に基づかざる成功はこれを欲するものでないことを自覚すべきこと。
4.自分の商品、自分の労働、自分のアイディアを金銭と交換することは、全当事者がこれによって利益を受ける限りにおいてのみ適法にして道徳にかなうものであるとの信念をもつべきこと。
5.自分の従事する職業の水準を向上させるため最大の努力をはらい、かくして自分の業務の処理の仕方は賢明であって、利益を生み、この実例にならえば幸福の道が開けることを同業の者に知らしむべきこと。
6.同業者と同等ないしそれに優る完全なサービスを尽くすような方法をもって企業経営を行なうべきこと。また、もし完全なサービスか否かに疑念の生ずる場合には、当該責務上妥当な範囲を越えてまでもサービスを行なうべきこと。
7.専門職業にたずさわる者または企業経営者の最大の資産の一つはその友人であることを理解すべきこと。また友情に基づいて手に入れたものこそまさに論理的かつ正当なものであることを理解すべきこと。
8.真の友人は互いに何も要求するものではなく、利益のためにみだりに友人の信頼を利用することはロータリーの精神と相容れないばかりかその論理訓にもとるものと考うべきこと。
9.社会秩序の立場から他人が絶対に認めないような不正な方法によって機会を利用し、これによって得た人の成功を正当または倫理的なものと考えてはならないこと。また、物質的成功を得るがため、人が倫理的に問題ありとしてしりぞけるような機会に乗ずるが如きことをしてはならないこと。
10.自分は一般人に対して義務を負う以上に同僚たるロータリアンに対して義務を負うものではない。ただし、ロータリーの真髄は競争ではなくして協力であるからであり、また党派心はロータリーの如き制度においてはあってはならず、かつ人権はロータリーの内部に限られるものではなく、その範囲とその重要性とにおいて人類そのものの存在と同程度のものであることをロータリアンは主張するものだからであり、かつまたロータリーはこの高邁な理想に向かってすべての制度に属するすべての者を教化するために存在するものである。
11.最後に「すべての人にしてもらいたいと欲することを人に対して行なうべし」という黄金律の普遍性を信じ、われわれは地上の天然資源がすべての者に均等な機会として与えられてこそ、人類社会は最良の状態となるべきことを主張してやまないものである。



この倫理訓の価値については、私が下手な文章を作るより千種会、小堀憲助氏の著書から原文のままで記載させて頂くのがよいと思います。
「初期のロータリアンたちが誇りをもってロータリー運動の担い手となりえたのも、このような崇高な精神的境地になりえたからであって、このことは二つの重要な社会的効果をもつ。一つは、1930年代のアメリカを中心とする経済パニックにロータリアンの経営する企業が生き残ったばかりか、倒産者たちの救済を行ったことである。それからいま一つは、この(職業倫理訓)の戦前の日本のロータリー運動に対する重大な影響である。前に述べた昭和3年の大連クラブの(ロータリー宣言)は当時大連クラブ会員で日清製油大連支店長であった古沢丈作が(職業倫理訓)を英文のまま暗誦しているうちに日本語化することに成功したものであることを知るのは興味深いことである。戦前の日本のロータリアンのロータリー思想の深い理解は、この(職業倫理訓)との接触を経て始めて可能であったのである。
 しかしこの(職業倫理訓)について、国際ロータリーの態度は残念ながら多少一貫性を欠く。その一つの理由は、(職業倫理訓)の表現が崇高すぎるところにある。いま一つは、国際ロータリーは、全世界に存在し、各々自治権を持つ各ロータリー・クラブ間で意見が合致せず、しかも単なる表現方法の問題をいちいち国際ロータリーの大会で問題にされるのは迷惑だという考え方である。1980年の規定審議会が国際ロータリー細則第16条の(職業倫理訓)を削除したのもこのためである。しかし、このいずれの立場から考えても1915年の(職業倫理訓)の実質的内容のもつ価値を否定するものではないから、各クラブが各会員の職業奉仕の実践を推進させるのに、このくらい適切な原理はないことを各ロータリアンは知るべきだと思うのである。」

RT意義ある業績賞-京都南ロータリークラブに
国際ロータリー第2650地区
2000〜2001年度
意義ある業績賞委員会
委員長 直前ガバナー 大日方弘明

顔写真

 去る2000年12月23日(土) 「RT意義ある業績賞選考委員会」を北ビワコホテルグラツィエにて開催。出席選考委員とし、中野重広、坂部慶夫、宮崎茂和、大日方弘明の各パストガバナーで、オブザーバーとして山崎時夫ガバナーのご出席がありました。
 第2650地区内12クラブ(奈良2、京都7、滋賀2、福井1)より各クラブが誇りとする奉仕活動のプロジェクト名、及び資料(ファイル、アルバム、ビデオテープ、チラシ、ポスター等)を添付し、そのプロジェクトの活動内容に合った趣旨説明書と共に提出申請された件数を、月信第3号記載の選考基準に則して、一例一例慎重に、且つ公平に全員で審査しました。
 何れも優劣つけ難く、各クラブの特徴を生かしたプロジェクトでしたが、委員の方々の数回にわたる意見の交換の結果、3クラブに焦点をあて、さらに審査を重ね厳選の結果、山崎ガバナーに提出。下記の審査員全員一致で決定した次第です。


プロジェクト名称
 小児科病棟内プレイルーム、および設計施工、プレイルーム設備一式の寄贈(入院患者のために小児病棟へ)
その選考基準として
 地域の基幹病院である京都第一赤十字病院が救命救急センターであり、社会奉仕委員会が主となり、全会員235名、京都南ロータアクトクラブの参加、姉妹クラブの台北南ロータリークラブ、及び青森ロータリークラブよりの協力寄贈がありました。
 京都第一赤十字病院より感謝状の贈呈を受け、他クラブに対しても十二分に情報提供し得る奉仕活動であり、RT会長のテーマ、青少年、特に幼児期の子供達の発育、教育環境に対する奉仕活動であり、また、地域の発展にも貢献するもの大なりと高く評価、推考し、意義ある業績賞の条件と満すものである事を選考委員会全員で確認し決定致しました。

完成したプレイルーム

ローターアクトクラブの訪問

21世紀初のロータリーG.S.E.(Groupe Study Exchange)
メンバー紹介とスケジュール概要

国際ロータリー第2650地区
2000〜2001年度
G.S.E.委員会
委員長 佐野貞夫(京都八幡RC)
 

 森と湖の国フィンランドからIT先進国という新しい顔を持ち、世界の舞台でIT産業をリードしている1390地区G.S.E派遣団チームがやって来ます。
ロータリーが与えてくれたすばらしいチャンスをホスト地区として可能なかぎりお世話いたしたいと考えております。受入クラブ、ホストファミリーをはじめ、ロータリアン各位の熱意ある歓迎をお願い申し上げます。

受入日程
 ホストクラブ / 行事 会長
 3月28日〜4月3日  京都桂川R.C  浅野辰治
 4月3日〜4月4日  広島エクスカーション(G.S.E委員会)
 4月4日〜4月11日  京都田辺R.C  藤本益弘
 4月11日〜4月17日  五個荘能登川R.C  布施征男
 4月17日〜4月23日  武生府中R.C  大野武治
 4月23日〜4月29日  生駒R.C  宿 敏幸
 4月30日  帰 国

受け入れメンバープロフィール
団長 Axel Gederereutz(アクセル セダークレウツ)
 男性 1939年3月24日生(61才) 男爵 工学修士 既婚
 Tempere在住 工業織物
 趣味:ゴルフ、ハンディキャップ21
 言葉:スウェーデン語、フィンランド語、英語、ドイツ語
団員 Satu Hanninen(サトゥ ハーニネン)
 女性 1968年10月9日生(32才) 独身
 Tempere在住 広告代理店勤務 グラフィックデザイナー
 趣味:ジム(体操)
 言葉:フィンランド語、英語、ドイツ語、フランス語
団員 Saara Paljakka(サーラ パリヤッカ)
 女性 1972年8月31日生(28才) 独身
 Lahti在住 英語、フランス語の教師
 趣味:フィギュアスケート
団員 Harri Jaakkola(ハーリ ヤーコラ)
 男性 1965年9月18日生(35才) 既婚
 Tempere在住 自動車タイヤ販売マネージャー
 趣味:セイリング、キャンプ
 言葉:フィンランド語、英語、スウェーデン語
団員 Rami Toivonen(ラミ トイヴォネン)
 男性 1965年4月12日生(35才) 既婚
 Lahti在住 デザイナー(パッケージ、家具など)
 趣味:スキューバダイビング、セイリング
 言葉:フィンランド語、英語

「第2回青少年委員長会議」開催
国際ロータリー第2650地区
2000〜2001年度
青少年委員会
委員長 松村憲一(大津東RC)

顔写真

 去る1月20日(土)ホテル京阪京都において第2回青少年委員長会議を開催しました。
 山崎ガバナー、大日方諮問委員、岡地区幹事、田附、安居両副幹事、そして玉井ロータアクト委員長、加藤インターアクト副委員長、ローターアクターからは、北村地区代表、西川直前地区代表、辻内奈良ゾーン代表の出席をいただき、充実した委員長会議が開催できました。
 山崎ガバナー、大日方諮問委員からは青少年とロータリーという総論のお話をいただきました。RA、IAからはそれぞれの現状報告を、委員会からは今年度RYLAについて詳細な説明を行いました。
 1月20日現在の受講生登録完了が61クラブで、数クラブが週明けに登録すると言うことでありました。2月には全クラブの登録が完了するものと思われます。
 今年度の青少年委員会では、RYLA受講生に対し各クラブの会長様、青少年委員長様に受講生カウンセラーへの就任をお願いしています。そのため受講生の推薦を行った日から、受講生に対するカウンセリングを始めていただくこととなります。例会への招待、クラブの奉仕活動へ、新世代会議に、さらには自クラブの提唱するRACまたは近隣のRACでローターアクターとの懇談、RAC例会への参加などを勧めること、4月に開催される地区大会「友愛の広場」への参加などと、種々のカウンセリングを行っていただき、RYLA開催時には多少なりともロータリーの活動というものが受講生に理解されているようにしていただきたいとお願いしました。
 また、RAC北村地区代表から4月22日開催の「友愛の広場」の計画の説明が、西川直前代表はRYLA終了受講生のRAへ参加状況を昨年度の例から述べられ、最後に辻内奈良ゾーン代表からRYLAに参加した感想を述べていただきました。
 委員会からは、6月のサンアントニオ国際大会の時に開かれる国際RYLAに前年度受講生の伊藤 愛さんが世界中から集まった受講希望者の中から選抜される200人に選ばれたこと、そして国際RYLAの後で開かれるRYLAワークショップのセッションリーダーに直前地区青少年委員長:熊本國勝さん(平城京)が国際大会事務局から指名されたことを報告しました。
 この会議の間、外は間断のない大雪が降り続きました。委員長会議はみなさんのご協力で予定の時間より約30分早くに終了することが出来ました。
 ありがとうございました。

クラブだより
国際奉仕をめざして!

国際ロータリー第2650地区
高島RC 国際奉仕委員会
委員長 岸田一男

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 私達のクラブエリアは琵琶湖の西、山紫水明の自然に囲まれた極めて閑静な環境に恵まれ、また、日本陽明学の祖といわれる中国中江藤樹先生の生誕の地でもあります。
 現在52名の同志が会員相互の親睦と夫々の人間錬成と、そしてロータリーの最終目標であります奉仕の理想の実現に向って、微力乍ら日々活動を続けております。しかし乍ら、都会とはかなり離れた地理的条件もあって、夫々の職業奉仕、社会奉仕は兎も角、国際奉仕に至ってはその実現が難しく、模索の毎日でありました。
 そんな時、偶々会員の一人の取引先であります韓国釜山の某氏が、釜山光復RCのメンバーでありました事から、両クラブ間に友好親善の気運が高まり、姉妹友好クラブの締結にまで進展しました。
 夢と希望に燃え、鋭い感受性に富み、限りない可能性を秘めた若い人々が色々な貴重な体験を積み重ねる事は、今後の彼等の長い人生にとって大変有意義な事であります。そんな思いから両クラブが協議して、1988年初めて学校の休暇時期を利用し、中高校生の交換研修事業に取組みました。
 爾来14年間、毎年交互に15名前後の学生がほぼ3泊4日位の日程で相互訪問をして、既に200名に近い学生達が参加してくれました。国は異なっても、お互いが夫々の風土・歴史・文化・慣習等々を理解しあう事は、彼等の今後にとって大きな収穫であろうし、ひいては、国際友好親善の小さくても美しい芽になろうかとも思います。殊に当方へ招聘した時も、先方へ派遣した時も、地元高校を訪問し、高校生との親睦交換を必ず日程の一部にくり入れております。彼等が、世界の共通語であります英語を交え乍ら和気藹々と語り合う姿は、本当に微笑ましい友好親善の一駒であり、将来の両国友好の片鱗を垣間見る様な思いを感じています。
 この様な交換研修事業に参加していただいた人の中には、現在韓国の企業に転職している人もあり、また、韓国からの参加者の中には、日本語の同時通訳者として活躍されている人もあり、日韓両国の親善に小さな一灯を点す事が出来たかなと実感しております。
 また、この事業と呼応して、クラブとしても韓日文化交流協会に入会し、両国の文化の交流に微力乍ら活動を続けています。この協会は3年前外務省にも認知していただき、宮内庁にて表彰もしていただき、私達クラブの大きな誇に思っております。
 14年にわたるこの事業に参加してくれた多くの学生はもとより、クラブメンバーの私達も先方のメンバーはじめ多くの人々の暖かい心情に接し、加えて多くの事を学ぶ事が出来ました事に心から感謝し、今後も継続してゆきたい事業と考えております。

クラブだより
新世代会議「21世紀を語ろう!」

国際ロータリー第2650地区
生駒RC 青少年委員会
委員長 槙原清一

写真

 1月14日(日)午後1時から生駒ロータリークラブ主催(生駒市教育委員会・生駒商工会議所後援)で新世代会議「21世紀を語ろう!」を開催しました。参加者は18才〜35才の受講生26名、ロータリアン15名の計42名。
 グループディスカッションでは42名が4班に分かれて、「21世紀に残したいもの、残したくないもの」「自分たちの社会奉仕とは」をテーマに話し合いをしました。
講演(T)
 「私の人生は逆発想」 (株)モリシゲ社長 吾郷光夫氏
講演(U)と手話講習
 「聴覚障害者へのコミュニケーション」 (社)奈良県聴覚障害者協会理事長 長谷川芳弘氏
講演(V)
 「新世紀を迎えて」“如実知自心”宝山寺19世大僧正 大矢実圓氏
グループディスカッションと発表

3月16日(金)〜4月15日(日)行事予定


日付 内容 場所
3/17(土) 第2回地区委員長連絡会議(13:30〜) ホテルグランヴィア京都
3/18(日) 水口RAC発会式・設立総会(18:00〜) 水口町社会福祉センター
京都東RAC創立30周年(11:00〜) 都ホテル
3/20(火) 第11回青少年委員会(12:00〜) 京都厚生年金休暇センター
3/23(金) 長浜RC創立50周年記念式典(15:30〜) 北ビワコホテルグラツィエ
3/24(土) 京都西北創立RC25周年記念式典(15:00〜) 京都ホテル
3/25(日) 京都洛中RAC創立5周年記念式典(11:00〜) 京都ホテル
3/27(火) 地区会員増強委員会(17:00〜) やげんぼり(京都)
3/28(水) GSEフィンランドチーム出迎え 京都駅
大和高田RC創立40周年記念式典(14:00〜) 橿原ロイヤルホテル
3/31(土) 財団奨学金受領応募申請書受付締切日 ガバナー事務所
4/1(日) 八日市RC創立40周年記念式典(11:00〜) 八日市ロイヤルホテル
RAC第4回地区運営委員会  
4/3(火) 福知山西南RC創立20周年記念式典(10:45〜) サンプラザ万助
GSEフィンランドチーム広島旅行(4/3〜4) ホテルグランヴィア広島
4/4(水) 米山奨学委員長会議(13:00〜) ホテルグランヴィア京都
福井北RC創立40周年記念式典(14:00〜) 福井ワシントンホテル
4/6(金) 米山奨学委員長会議(13:00〜)京都 ホテルグランビア京都
4/7(土) 米山奨学委員長会議(13:00〜)滋賀 ホテルサンルート彦根
WCSミッション(4/7〜14) バヌアツ共和国
4/8(日) 京都西北RAC創立15周年記念式典(10:30〜) ホテル京都エミナール
4/10(火) 米山奨学委員長会議(13:00〜)福井 福井県国際交流会館
4/12(木) 米山奨学委員長会議(13:00〜)奈良 奈良ホテル
4/13(金) 守山RC創立30周年記念式典(14:30〜) ラフォーレ琵琶湖
4/14(土) 財団奨学金・財団学友委員会 京都パレスサイドホテル
4/15(日) RA会長エレクト・次年度幹事研修セミナー
次年度RA委員長連絡会議(13:00〜)
(福井南RAC)

4月は「雑誌月間」です
雑誌月間によせて〜「ロータリーの友」メモ〜

国際ロータリー第2650地区
2000〜2001年度
広報・雑誌委員会
委員長 伊藤哲雄

顔写真

 4月は雑誌月間です。雑誌と一口にいいますが、わが国の場合、およそ図のようなロータリー出版物があります。


 手続要覧のロータリアン誌の講読の項に、「ロータリークラブの会員は、会員身分を保持する限り、機関雑誌またはRI理事会から各クラブに対して指定されている地域雑誌を有料で講読する義務がある。」と書かれているように、雑誌の講読は、会費を納入することと例会に出席することと並んで、ロータリアンの3つの重要な義務の一つとされています。月刊誌「ロータリーの友」は1980年7月号よりRI規定審議会で日本の公式地域雑誌に指定されました。
 この公式地域雑誌について手続要覧では次のように定義されています。

* 2地区または2国以上の地域を対象に出版する。
* 年4回以上発行すること。
* 地域雑誌編集者は、ロータリーの方針の基本的枠内において完全な自由を認められているが、ガバナーもしくは雑誌評議会または委員会の監督を受け入れなければならない。
* 編集並びに経営は関係地区ガバナーもしくはその任命を受けた雑誌評議会が直接監督する。
* 編集内容はRIの方針に合致したもので、50%以上のロータリーに関する事情がなければならない。
* 地域的性格の情報に加えて、RIに関する情報を掲載し、RIから要請される情報発表を考慮に入れること。

 日本の場合、全35地区にあまねく毎月「ロータリーの友」が配布されており、その発行部数は約12万部で、これは勿論現在のロータリーの会員数に相当します。「友」の編集はパストガバナーを中心とした顧問および常任委員と各地区から選任される35人の地区委員によって構成されるロータリーの友委員会が担当しており、このうち地区委員は東京で開催される委員会に隔月に参加して、地区の声を「友」の編集に反映する役割を担っています。当地区ではガバナー月信担当幹事が地区委員に選任される場合が多いようです。
 編集内容の50%以上はRIに関する情報であるということは、残りの最大50%はRI以外の情報が掲載されているということであり、このことがRIの情報を中心とする横組みページと国内ロータリアンの地域情報を中心とした縦組みページの両面表紙という「友」の雑誌としての体裁を特徴付けているわけです。講読義務があるというと身構えてしまいがちですが、RIの最新の情報を知り得る最も確実で身近な情報源であり、同時に投稿を主とした国内同朋ロータリアンの情報交換の場として大いに活用していただきたいものです。