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ガバナー月信8月号

親睦と友愛の精神をもってロータリーの理想実現に努力しよう

「ロータリー社会奉仕共同隊」を意識した行動を

国際ロータリー2650地区
2000〜2001年度 ガバナー山崎時雄

ロータリー村落共同隊(Rotary Village Corps-RVC)、あるいはロータリー社会奉仕共同体(Rotary Community Service Corps-RCSC)をご存じですか?

「手続要覧85ページ社会奉仕の欄」に、「ロータリー村落共同隊」という項があります。最近では「ロータリー社会奉仕共同隊・RCSC」と呼ばれる方が多いようです。私も「RCSC」を使わせていただきます。
 これについて、会員の方達にいろいろ聞いてみました。皆さん目を通されてはいますが、関心をもたれた方は少ないようです。
 このプログラムは1986〜89年度シンガポールで開催された規定審議会で公式プログラムとなったもので、比較的新しいプログラムです。今日50カ国以上に2400を超える共同隊が結成されています。我が国では約15の地区で活動が行われておりますが、今の所第2650地区にはございません。
 このプログラムの目的は、「手続要覧」によりますと、「地域社会の生活状態を改善し、生きる喜びを高揚することにある.その目的を達成するために、地域社会や同胞に対する奉仕に精神を持って活動することを通じて、次に目標に貢献するよう地域住民に奨励するものである。」となっており、そして「目的とは云々」とあります。その特徴は、地域のロータリークラブが提唱する、政治的・宗教的色彩を有しないグループであり、隊員は非ロータリアンで、ロータリーの奉仕の精神を理解し、地域社会の力になりたいと考えている人たちで構成されます。そして年齢的な制限がないといった特徴を備えております。このプログラムの推進はロータリーの基本精神である「親睦」と「友愛」を地域に浸透させる極めて有効な手段と考えられ、最終的に地域社会の中で自主自助の精神を涵養しようという、大変高邁な理想に貫かれております。
 私は今年度の地区課題として「地域社会との連携強化」を最重点課題の一つに挙げました。皆さんはこれについていろいろお考えになっていることと思いますが、私たちが、ロータリアンとして社会に手をさしのべる機会を与えてくれる「RCSC」を是非視野に入れてお考えください。RIの出している「RCSC要覧」という小冊子には、「地域社会を変える力は、地域社会内にあります。地域住民の声を聞き、住民に独自の地域社会開発計画の建設者になる力を持たせる共同隊は社会が変化を遂げる最適の牽引車である。」と書いてあります。私達にとっても、社会奉仕のみに止まらず、そうした取り組みの中で職業人としての自己啓発が得られ、職業奉仕の機会を多く見つけることが出来ると思います。必然的にクラブ奉仕が強化されます。更にロータリーの情報活動が活発化します。そしてロータリーの広報活動に繋がり、ロータリーの魅力がそこから生まれてくるのではないかと考えております。
 共同隊を作るには、超えなければならない多くのハードルがあります。しかし、それに恐れをなしてはいけません。研究すること自体に意義があると考え、まず「RCSC」について意識を喚起することです。次に大切なことは、活動が地域社会との連携を目的とするので、一見、社会奉仕委員会が中心になる様に思われますが、クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕が三位一体となることです。そして、必ず共同隊を実現してみせるという信念に燃え、着実にハードルを一つ一つクリアしていくことです。
 今ロータリアンは会員減少という未曾有の危機に直面しております。それを防止するには各委員会の一致協力が大切です。会員が減少すればロータリーの活動が減退します。そして魅力も失われていきます。その魅力を回復するための一助として「RCSC」を是非研究してみてください。

9月は新世代のための月間(New Generation Month)です
新世代(30歳までの若い人たち)のためにロータリー・プログラムに集中的に取り組んでください